米中首脳会談迫る、相対的にリスクの小さなファンドは!?

 米中両国は、11月30日−12月1日にアルゼンチンで開かれるG20(20カ国・地域)首脳会議に合わせて首脳会談を開く。トランプ大統領はこれに先立つ11月26日、首脳会談が不調に終わった場合には中国からの全輸入品に追加関税を課す方針を示した。金融市場では、トランプ発言を受けた警戒感と、首脳会談に対する期待感が交錯している。

 28日の国内株式市場で日経平均株価は4日続伸した。会談が迫るにつれて、期待感が優勢となりつつあるもようだ。ただ、過度な楽観は禁物であろう。首脳会談の結果を受けて、米中株式市場を中心に、世界の株式市場が一時的に大きく揺れる可能性がある。

 そこで、モーニングスターリスクメジャーの小さなファンドを確認しておきたい。モーニングスターリスクメジャーとは、基準価額の変動をリスクと捉えた「標準偏差」が、全ファンドの中でどの水準にあるのか示した値。運用実績3年以上のファンドを評価対象とし、「1」(低い)から「5」(高い)までの5段階で表示される。価格変動を好む投資家でなければ、低いほどに良いこととなる。

 国際株式に投資するアクティブファンド(確定拠出年金およびファンドラップ専用、ETF等除く、通貨選択型も除く)を対象に、2018年10月末時点のリスクメジャーが「2」(やや低い)以下で、かつモーニングスターレーティングが3ツ星以上のファンドを見ると、「優先株ETFファンド(毎月分配型・ヘッジあり)」<2009121102>、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)円コース」<2011032501>の2ファンドが該当した。国内株式に投資するファンドについて同条件で見ると、該当したのは「結い2101」<2010032902>の1ファンドであった。
提供:モーニングスター社
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