2018年の新規設定本数、過去10年で最低水準の見通し、毎月分配型の減少鮮明

 投資信託の新規設定の減少が続いている。モーニングスターが評価対象としている国内公募追加型株式投信の2018年(11月末まで)の設定本数は353本と前年同時期の428本を下回った。12月の予定(17日分まで)を合わせた年間の本数は366本と、前年の480本を下回り、過去10年間では2012年の372本に近い最低水準となる見通しだ。

 2009年から2018年までの暦年の新規設定本数を見ると、2013年にピークとなる799本を付けた後、減少傾向にある。2013年は、翌年から始まったNISA(少額投資非課税制度)向けにバランス型などを中心に新規設定が相次いだが、翌年以降は顧客本位の業務運営を求める流れが広がる中で、長期的な資産形成に不向きとされる毎月分配型ファンドや、新規ファンドの設定による回転売買に対する視線が厳しくなったことが背景にある。

 暦年の新規設定本数に占める決算回数別の推移を見ると、毎月分配型の減少が鮮明だ。本数、ウエイトともにピークであった2011年の263本、58.7%が、2018年には15本、4.2%と過去10年間で最低水準にまで落ち込んでいる(2017年は35本、7.3%)。一方で、年1回型は上昇しており、2011年の91本、20.3%が2018年には218本、61.8%となっている。
提供:モーニングスター社
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