医薬品業種はどの程度TOPIXと連動する? 関連する国内ETFに注目!

 最近の不安定な株式市場の中で景気動向に業績が左右されにくい医薬品株が買われる展開がみられる。「TOPIX医薬品(配当込)」は年初来で11月末までに10%以上上昇しており、多くの業種が不調となる中で対照的だ。

 2016年以降、海外株式を対象としたバイオ、医薬品関連のファンドが相次いで設定されており、医薬品関連のファンドについては海外株式に注目が集まりがちである。しかし、国内でも「NEXT FUNDS医薬品(TOPIX−17)上場投信」<2008032105>、「ダイワ 上場投信・TOPIX−17医薬品」<2008072205>の2本のETFが「TOPIX−17医薬品」に連動する形で設定されている。

 今回医薬品業種の株価の特徴を探るため、より長期の指数が算出されている「TOPIX医薬品(配当込)」と「TOPIX(配当込)」の過去20年間(1998年11月末−2018年11月末)の相関係数を確認すると0.56となった。この水準は他の業種と比較して低い水準であり、一例として景気敏感業種の代表格といわれる「TOPIX電気機器(配当込)」の同期間の相関係数0.87と比較すると0.30低い。

 この要因として、医薬品は1998年末−1999年前半の不況期にも上昇基調を維持したことや、2008年のリーマンショック時に、下落幅が抑制され早期に不調から回復したことなどが挙げられる。両ETFともに純資産額が2018年10月末時点で50億円未満であることは留意が必要であるものの、医薬品業種に連動するETFとして注目したい。
提供:モーニングスター社
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