つみたてNISA開始から間もなく1年、対象アクティブファンドの実力は?

 2018年1月に「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」が始まって間もなく1年になる。つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度。公募株式投資信託とETFを投資対象商品とするが、信託報酬が一定水準以下、毎月分配型ではないなどの条件を満たすファンドに限定されている。インデックスファンドが対象商品の中心だが、アクティブファンドについても、「運用期間5年以上」「運用期間の3分の2以上の期間で資金が流入」「純資産残高50億円」などの条件を満たすファンドは対象候補となる。

 2018年10月末時点で、投資対象の公募ファンドはインデックスファンドが142本、アクティブファンドが17本。アクティブファンド17本について、足元のパフォーマンスなどを確認した。

 アクティブファンド17本の2018年11月末時点のモーニングスターレーティングを見ると、平均は3.5となった。レーティングが付与されている全アクティブファンド(3507本)平均の2.9を上回り、相対的に運用の効率性は優れているといえる。信託報酬等(税込)の平均を見ると1.12%(年率)と、アクティブファンド全体(4603本)平均の1.48%を下回った。一定の運用実績を有する低コストファンドが対象であるため当然ではあるが、つみたてNISA対象アクティブファンドは中長期での保有に適したファンドが多いことが改めて確認された。

 アクティブファンド17本のうち、2018年11月末時点でレーティングが最上位の5ツ星であるファンドは、「ひふみ投信」<2008100102>、「ひふみプラス」<2012052801>、「セゾン 資産形成の達人ファンド」<2007031506>の3本。つみたてNISA開始前の2017年12月末と2018年11月末時点の純資産残高を比較すると、それぞれ12.6−35.0%増加している。「ひふみ投信」、「ひふみプラス」はマザーファンドを同一とし、長期的な成長力からみて割安感のあると判断した国内外の企業に投資する。2018年10月末時点のポートフォリオを見ると、サービス業、情報・通信、電気機器の3業種で約4割を占める。

 また、「セゾン 資産形成の達人ファンド」は「長期投資」を掲げ、ファンド・オブ・ファンズ形式で運用。世界の株式を投資対象として、2018年11月末時点では、「コムジェスト・ヨーロッパ・ファンド80(適格機関投資家限定)」や「バンガード米国オポチュニティファンド」など国内外で選定した複数のファンドに投資している。
提供:モーニングスター社
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