欧州情勢改善見えず、スイス株式ファンドに注目

 13日のECB(欧州中央銀行)理事会で欧州の量的金融緩和の終了が決定した。決定は市場で事前に予想されていたが、ドラギECB総裁が欧州景気に対して慎重な見方を示したことで、欧州の景気減速懸念が広がっている。そのほかにも、Brexit(英国のEU<欧州連合>離脱)を巡る混乱が深まっているほか、フランスのデモも続いており、欧州情勢が改善する兆しは見えていない。

 14日の国内株式市場では、欧州売上高が高いといった欧州関連株の下落が目立った。欧州でも当面リスク回避の動きが強まると見られ、株式市場で下押し圧力が強まるほか、為替相場でもユーロ安となる可能性がある。欧州株式市場に投資するファンドにも売り圧力が高まる恐れがある。

 国内公募追加型株式投信の中で、モーニングスターカテゴリー「国際株式・欧州(為替ッジなし)」を対象に、2018年11月末時点の過去3年間のリスク(標準偏差)が小さなファンドを見ると、「ダイワ・スイス高配当株ツインα(毎月分配型)」<2013121801>、「スイス・グローバル・リーダー・ファンド」<2011072908>などスイス株式に投資するファンドが上位に並んだ。スイスには特定の分野で世界シェアトップクラスの企業が多数ある。いずれのファンドもそれらの企業に投資しており、2018年11月末時点の組入上位3銘柄は食品メーカーの「ネスレ」、医薬品の「ノバルティス」、製薬の「ロシュ・ホールディングス」となっている。

 モーニングスターレーティングは「ダイワ・スイス高配当株ツインα(毎月分配型)」が5ツ星、「スイス・グローバル・リーダー・ファンド」が4ツ星。欧州金融市場の先行き不透明感が高まった際には、業績の比較的安定している世界的企業に投資するスイス株式ファンドが注目される。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。