スパークスが21日から韓国株ファンドを運用、低迷する韓国株ファンドの起爆剤となるか

 スパークス・アセット・マネジメントの「スパークス・韓国株ファンド」が21日から運用を開始する。同ファンドは、ビジネスの質や市場の成長性、経営力などから算出した企業の実態価値に対して割安と判断した銘柄に長期で投資する。少数銘柄に厳選して投資することで、参考指数であるKOSPI(韓国総合株価指数)を上回るリターンを目指す。モデルポートフォリオでは、KOSPIと比較して規模別では中小型株の比率が高く、業種別では同国を代表する情報技術の比率が低く、生活必需品、ヘルスケアなどの比率が高い。

 国内公募追加型株式投信のうち、韓国株式を投資対象とする投資するファンドは、7シリーズ9本ある。うち、9本のうち8本は他のアジア諸国や新興国にも投資するファンドで、直近の月次報告書によると、韓国への投資比率は3位以下に留まる。韓国株式にのみ投資するファンドは「ノムラ・アジア・シリーズ(ノムラ・韓国・フォーカス)」があるが、2018年11月末時点のポートフォリオを見ると、組入上位に、「サムスン電子」「LG化学」「SKハイニックス」「ポスコ」など同国を代表する企業が並んでいる。

 9本のうち2018年11月末時点のモーニングスターレーティングが付与されているファンドは7本あるが、1ツ星が3本あり、平均は2.1と相対的な運用の効率性は劣後している。新たに設定される「スパークス・韓国株ファンド」が韓国株ファンドの起爆剤となるか注目される。
提供:モーニングスター社
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