<最優秀ファンド賞>大和住銀投信投資顧問「ベガ」、リスク管理を徹底し長期で安定した国内債券の運用
大和住銀投信投資顧問が運用する「エス・ビー・日本債券ファンド」(愛称:ベガ)がモーニングスターアワード・ファンド オブ ザ イヤー2018の債券型 部門(対象ファンド数:1642本)で最優秀ファンド賞を受賞した。同ファンドは日本の公社債で運用するアクティブファンド。3年トータルリターンの推移(ローリングリターン)をみると、2018年12月までの過去60カ月の全ての月で1.7%以上のプラス、かつ、類似ファンド分類平均を上回るという安定して高い運用が評価された。大和住銀投信投資顧問の債券運用第一部付部長の森幸嗣氏に、同ファンドの特徴を聞いた。
――ファンドの運用コンセプトは?
円建て債券のみで運用し、為替リスクやカントリーリスクを取らないで、市場金利を上回るリターンを安定的に残すことをめざしています。どのような局面でも銀行の定期預金よりも良い利回りをしっかり出していきたいという考えです。
現在の円建て債券はマイナス金利のものも多いのですが、たとえば、40年国債では0.7%くらいのものもあり、局面において、このような債券も組み入れて高い利回りを実現しています。
――運用の特徴は?
運用者としては「自分の思い込みで自分勝手な投資判断をしない」ということを常に念頭において運用しています。定量分析において有効性の高いツールを活用し、チームで投資判断を行うことで、大きな局面転換を見誤らないようにしています。これが、結果的に安定した超過収益を獲得することにつながっていると思います。
当ファンドは、円建ての債券のみで運用していますが、定量分析モデルは主要国の金利や通貨などを分析対象とし、グローバル市場のトレンドや変化を見極めています。国内の債券市場でも大きな局面の転換には、アメリカをはじめ海外市場の動きがきっかけになることがあるためです。
たとえば、昨年10月以降に世界的に社債の利回りが上がりましたが、その前の段階で定量モデルが社債に行き過ぎのシグナルを出していたので社債の組み入れウエイトを落としていました。このために、当ファンドは18年の年末の社債市場の混乱から受ける影響を抑えることができたのです。
これらのリスク管理は、2008年のリーマンショックの当時に、事業債などが売りたくても売れない状況になってしまい、短期的に基準価額が大きく下落した経験への対応策として整備しました。大きなショックを回避するために、グローバル市場の変調について早めにアラームが出る仕組みを開発しました。リーマンショックの後も、チャイナショック(2015年)などのショックがありましたが、ファンドのパフォーマンスが安定しているのは、リスク管理の仕組みが機能しているためといえます。
――運用チームの特徴は?
私自身が「ベガ」のスタート(1998年3月)から約20年にわたって運用を担当していますが、専任のクレジットアナリストをはじめ、運用チームは経験が豊富なメンバーがそろっています。
専任クレジットアナリストは、約400の発行体の中から独自の格付けモデルで選び抜いた300銘柄程度のマスターリストを提示し、分析結果によって格付けや魅力度等の見直しを行っています。
――当ファンドの資産運用での活用の仕方は?
超低金利が長引いているため、近年は個人向けの社債にも人気が出ていますが、金利に惹かれて社債を購入したとしても、いざ、売りたいと思った時に思ったように売れないということが良くあります。社債等を投資対象として運用しているプロの投資家は、常に、より良い条件で売買しようとしているので、個人でタイミングを測って売り買いしようと思っても、なかなかうまくいかないということになってしまうでしょう。
一方、少しでも高い利回りの時に、期間が長めの国債を購入したいと思っても、なかなか思うような利回りで国債を買うことは難しいということもあります。
「ベガ」を活用していただければ、金利のタイミングを気にせずに金利への投資をしていただけます。投資する債券の種類(国債と社債の別など)や年限(短期か長期かなど)などを考えることも必要ありません。運用の期待リターンは株式投資のように4%−6%などという水準ではないのですが、株式のように、1年間で20%もマイナスになるというようなリスクも極めて低い商品です。銀行預金や個人向け国債よりも高い利回りを着実に稼ぎ出す商品として、資産運用の一部に組み入れて長期で保有していただきたいと思います。
提供:モーニングスター社
――ファンドの運用コンセプトは?
円建て債券のみで運用し、為替リスクやカントリーリスクを取らないで、市場金利を上回るリターンを安定的に残すことをめざしています。どのような局面でも銀行の定期預金よりも良い利回りをしっかり出していきたいという考えです。
現在の円建て債券はマイナス金利のものも多いのですが、たとえば、40年国債では0.7%くらいのものもあり、局面において、このような債券も組み入れて高い利回りを実現しています。
――運用の特徴は?
運用者としては「自分の思い込みで自分勝手な投資判断をしない」ということを常に念頭において運用しています。定量分析において有効性の高いツールを活用し、チームで投資判断を行うことで、大きな局面転換を見誤らないようにしています。これが、結果的に安定した超過収益を獲得することにつながっていると思います。
当ファンドは、円建ての債券のみで運用していますが、定量分析モデルは主要国の金利や通貨などを分析対象とし、グローバル市場のトレンドや変化を見極めています。国内の債券市場でも大きな局面の転換には、アメリカをはじめ海外市場の動きがきっかけになることがあるためです。
たとえば、昨年10月以降に世界的に社債の利回りが上がりましたが、その前の段階で定量モデルが社債に行き過ぎのシグナルを出していたので社債の組み入れウエイトを落としていました。このために、当ファンドは18年の年末の社債市場の混乱から受ける影響を抑えることができたのです。
これらのリスク管理は、2008年のリーマンショックの当時に、事業債などが売りたくても売れない状況になってしまい、短期的に基準価額が大きく下落した経験への対応策として整備しました。大きなショックを回避するために、グローバル市場の変調について早めにアラームが出る仕組みを開発しました。リーマンショックの後も、チャイナショック(2015年)などのショックがありましたが、ファンドのパフォーマンスが安定しているのは、リスク管理の仕組みが機能しているためといえます。
――運用チームの特徴は?
私自身が「ベガ」のスタート(1998年3月)から約20年にわたって運用を担当していますが、専任のクレジットアナリストをはじめ、運用チームは経験が豊富なメンバーがそろっています。
専任クレジットアナリストは、約400の発行体の中から独自の格付けモデルで選び抜いた300銘柄程度のマスターリストを提示し、分析結果によって格付けや魅力度等の見直しを行っています。
――当ファンドの資産運用での活用の仕方は?
超低金利が長引いているため、近年は個人向けの社債にも人気が出ていますが、金利に惹かれて社債を購入したとしても、いざ、売りたいと思った時に思ったように売れないということが良くあります。社債等を投資対象として運用しているプロの投資家は、常に、より良い条件で売買しようとしているので、個人でタイミングを測って売り買いしようと思っても、なかなかうまくいかないということになってしまうでしょう。
一方、少しでも高い利回りの時に、期間が長めの国債を購入したいと思っても、なかなか思うような利回りで国債を買うことは難しいということもあります。
「ベガ」を活用していただければ、金利のタイミングを気にせずに金利への投資をしていただけます。投資する債券の種類(国債と社債の別など)や年限(短期か長期かなど)などを考えることも必要ありません。運用の期待リターンは株式投資のように4%−6%などという水準ではないのですが、株式のように、1年間で20%もマイナスになるというようなリスクも極めて低い商品です。銀行預金や個人向け国債よりも高い利回りを着実に稼ぎ出す商品として、資産運用の一部に組み入れて長期で保有していただきたいと思います。
提供:モーニングスター社