先週の流入額上位−「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が設定来で初のトップ

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて先週(20年5月7−8日、5月11−15日の合計)の純資金流出入額を確認したところ、純資金流入額の上位10ファンド中3ファンドが先々週(20年4月27−5月1日)に続いて上位10位内となり、返り咲きを含む7ファンドが新規にランクインした。

 先週の純資金流入額トップは、55億円の純資金流入となった「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」。2週ぶりにランクインし、設定(18年7月)来で初めてのトップとなった。このほかには、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド」が返り咲いたほか、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」が19年以降で見て初めてのランクイン。第11位の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・バンガード・S&P500)を含め、米国株や先進国株に連動するパッシブファンドがランキング上位に多く並んだ。

 米国や先進国株式に投資するパッシブファンドでは低コスト化が進んでいる。新型コロナウイルス拡大による世界経済の先行き不透明感を背景に長期投資が改めて意識される中、投資家の低コストニーズに応える低コストパッシブファンドに資金が向かったと見られる。

 このほかには、「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」、「マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド」(愛称:スマレバ)も返り咲き、「米国分散投資戦略ファンド(5倍コース)」(愛称:USブレイン5)が設定(19年11月)来で初めてのランクインとなった。「米国分散投資戦略ファンド(5倍コース)」は、実質的に米国の株式、債券、REIT、コモディティに分散投資を行う。資産配分に当たってAI(人工知能)を使った機械学習モデルを活用するほか、先物取引を活用して実質的に純資産総額の概ね5倍相当額の投資を行う。

 先々週トップの「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド」(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)のほか、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」、「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」の3ファンドが先々週に続いてランクインした。

 一方、「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」(愛称:イノベーティブ・フューチャー)、「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」(愛称:THE 5G)、「UBS 原油先物ファンド」、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界)、「J−REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」、「野村 米国ハイ・イールド債券(米ドルコース)毎月分配型」がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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