★★★★★アストマックス「Yjamライト! 」、ボラティリティー抑えたシンプルな分散投資で安定成長

 アストマックス投信投資顧問が設定・運用する「Yjamライト! 」が4月末時点のモーニングスターレーティングで5ツ★に格付けされた。同ファンドは、ETFを使って世界の株式や債券に分散投資するバランス型ファンド。2017年4月25日の設定から、運用期間が3年間を経過したことで、今回初めて格付けの対象になった。

 同ファンドの基本ポートフォリオは、株式と債券が50対50とシンプルだ。株式は「iShares Edge MSCIミニマムボラティリティーグローバル・ETF」を投資対象としている。このETFは、「MSCI All Country Worldインデックス」のボラティリティー(変動率)を最小限に抑えられるよう銘柄を選択し、組入比率を決定している。また、債券は、米ドル建ての債券に投資する「バンガード・トータルボンドマーケット・ETF」と米ドル建てを除く世界債券に投資する「バンガード・トータルインターナショナルボンド・ETF」を半々で保有する。それぞれ為替はヘッジしている。

 過去3年間のトータルリターンを振り返ると、株式の代表的な指数である米S&P500(配当込み、円ベース)は、18年の3−4月頃と12月に急落する場面があり、20年3月のコロナショックの暴落で大きく落ち込んだ。比較的ボラティリティーの大きな3年間だった。一方、世界債券(モーニングスターインデックス国際債券・グローバル・含む日本(F)(単純))は弱含み横ばいだった。3年間のトータルリターン(年率)は4月末現在で、S&P500が7.84%に対して世界債券はマイナス0.02%になっている。

 この中で、「Yjamライト! 」は、3年間のトータルリターン(年率)が2.01%になった。3年間の基準価額の変動は穏やかで、過去1年間に限ってみると、S&P500がマイナス2.07%とマイナス圏に沈む中、同ファンドは1.78%のプラス成長を維持している。債券を組み入れ、かつ、株式についてはボラティリティーを最小限に抑える運用を取り入れている効果が発揮されたといえるだろう。

 アストマックス投信投資顧問は「Yjamライト! 」について、「株式と債券を半分ずつ組み入れ、為替はヘッジするという、シンプル、かつ、低コストな仕組みにした。また、“ライト! ”という名前には、投資が初めての方のエントリーファンドに相応しいという意味合いがあり、シンプルな商品性であるとともに、世界株式の運用は最小分散型の低ボラティリティー戦略を採用している。このため、価格変動が抑制され、それが優れた運用成績にもつながった。今年2月以降に世界の株式市場は大きく下落した時にも、ファンドの基準価額の下げは限定的だった」(公募投信営業部)と振り返っている。リターンを追求しようというよりも、ファンドのコンセプト通りにリスクを抑制する運用を進めた結果、結果的に5ツ★を獲得する好成績につながった。

 同ファンドの運用コストは、投資対象のETFの運用管理費用等を含めた実質で0.67%(税込み)。カテゴリー平均の1.21%より、0.54%低い。

 また、同ファンドは、国内の公募投信の中では珍しく「週次レポート」を出している。「月次レポート」に加えて、毎週の値動きを振り返り、かつ、運用者のコメントが継続的にあったことは、今年2月−3月のような大変動期には受益者にとって心強かっただろう。この対応にも、「投資初心者の方々に分かりやすく」という商品コンセプトが貫徹されていると感じられる。
提供:モーニングスター社
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