「DIAM新興市場日本株ファンド」など国内小型グロース株ファンドが多数−5月国内ファンドリターン上位
国内公募追加型株式投信(ETF除く、ブル・ベア型、通貨選択型除く)を対象に、5月の月次リターンを確認したところ、国内の小型グロース(成長)株に投資するファンドが6ファンド、エネルギー関連ファンドが4ファンドを占めた。
5月は、TOPIX(東証株価指数)が前月比6.81%上昇し、日本を除く先進国の株価指数の動向を表す「MSCI コクサイ(ワールド除く日本)インデックス(米ドルベース)」の上昇率4.52%を上回った。4月は「MSCI コクサイ(ワールド除く日本)インデックス(米ドルベース)」の前月比11.31%上昇に対して、TOPIXは同4.35%に留まっていた。5月は、緊急事態宣言が25日に全面解除されるなど、欧米に続いて社会経済活動の再開に向けて動き出す中で、欧米株と比べて戻りの鈍かった日本株の値戻しが進んだ。
日本株の中でも戻りが大きかったのが小型株である。東証の規模別株価指数を見ると、5月の上昇率は、大型株5.81%、中型株8.15%、小型株8.73%。日本株の戻りが加速する中で、2−3月の急落時に大型株以上に落ち込んだ小型株の戻りが大きくなった。
5月のリターン上位10位内にランクインした国内の小型グロース株6ファンドの中でよりリターンの大きな上位の3ファンドを見ると、「DIAM 新興市場日本株ファンド」(25.22%)、「厳選ジャパン」(24.16%)、「企業価値成長小型株ファンド」(19.90%)となった。いずれも運用会社はアセットマネジメントOneである。3ファンドとも5月末時点の月次レポートがまだ公表されていないため、4月末時点の月次レポートを見ると、組入上位銘柄には新型コロナウイルス関連と見られる銘柄が含まれており、リターンに寄与したと見られる。
「DIAM 新興市場日本株ファンド」では、オンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」などを手掛ける『メドレー』や新型コロナウイルス感染症の治療薬開発を発表した『ぺプチドリーム』「厳選ジャパン」では電子契約サービス「クラウドサイン」がテレワーク普及で関心を集める『弁護士ドットコム』「企業価値成長小型株ファンド」では、業務アプリ開発プラットホーム「kintone」を新型コロナウイルス感染症に関する医療機関からの情報集約ツールとして厚生労働省に提供する『サイボウズ』などで、5月の株価は19.38%−41.12%と大幅に上昇した。
3ファンドのうち運用期間が3年以上ある「DIAM 新興市場日本株ファンド」「企業価値成長小型株ファンド」は、中・長期的なパフォーマンスが優れている。「DIAM 新興市場日本株ファンド」の5月末時点の過去10年のトータルリターン(年率)は28.89%とカテゴリー平均(モーニングスターインデックス「国内小型グロース(単純)」に基づく)を13.52%上回った。「企業価値成長小型株ファンド」の過去3年のトータルリターンは23.62%とカテゴリー平均を17.77%上回った。
また、5月のニューヨーク原油先物価格が前月比88.4%上昇したことを受けて、原油価格への連動を目指す「UBS 原油先物ファンド」が月次リターン32.23%でリターントップとなったほか、エネルギーのウエイトの高い商品指数連動型の「DIAM コモディティパッシブ・ファンド」、「iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド」が第5位、第7位となった。第9位の「米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジなし」は、エネルギーや天然資源に関連するMLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)が主要投資対象である。
提供:モーニングスター社
5月は、TOPIX(東証株価指数)が前月比6.81%上昇し、日本を除く先進国の株価指数の動向を表す「MSCI コクサイ(ワールド除く日本)インデックス(米ドルベース)」の上昇率4.52%を上回った。4月は「MSCI コクサイ(ワールド除く日本)インデックス(米ドルベース)」の前月比11.31%上昇に対して、TOPIXは同4.35%に留まっていた。5月は、緊急事態宣言が25日に全面解除されるなど、欧米に続いて社会経済活動の再開に向けて動き出す中で、欧米株と比べて戻りの鈍かった日本株の値戻しが進んだ。
日本株の中でも戻りが大きかったのが小型株である。東証の規模別株価指数を見ると、5月の上昇率は、大型株5.81%、中型株8.15%、小型株8.73%。日本株の戻りが加速する中で、2−3月の急落時に大型株以上に落ち込んだ小型株の戻りが大きくなった。
5月のリターン上位10位内にランクインした国内の小型グロース株6ファンドの中でよりリターンの大きな上位の3ファンドを見ると、「DIAM 新興市場日本株ファンド」(25.22%)、「厳選ジャパン」(24.16%)、「企業価値成長小型株ファンド」(19.90%)となった。いずれも運用会社はアセットマネジメントOneである。3ファンドとも5月末時点の月次レポートがまだ公表されていないため、4月末時点の月次レポートを見ると、組入上位銘柄には新型コロナウイルス関連と見られる銘柄が含まれており、リターンに寄与したと見られる。
「DIAM 新興市場日本株ファンド」では、オンライン診療システム「CLINICSオンライン診療」などを手掛ける『メドレー』や新型コロナウイルス感染症の治療薬開発を発表した『ぺプチドリーム』「厳選ジャパン」では電子契約サービス「クラウドサイン」がテレワーク普及で関心を集める『弁護士ドットコム』「企業価値成長小型株ファンド」では、業務アプリ開発プラットホーム「kintone」を新型コロナウイルス感染症に関する医療機関からの情報集約ツールとして厚生労働省に提供する『サイボウズ』などで、5月の株価は19.38%−41.12%と大幅に上昇した。
3ファンドのうち運用期間が3年以上ある「DIAM 新興市場日本株ファンド」「企業価値成長小型株ファンド」は、中・長期的なパフォーマンスが優れている。「DIAM 新興市場日本株ファンド」の5月末時点の過去10年のトータルリターン(年率)は28.89%とカテゴリー平均(モーニングスターインデックス「国内小型グロース(単純)」に基づく)を13.52%上回った。「企業価値成長小型株ファンド」の過去3年のトータルリターンは23.62%とカテゴリー平均を17.77%上回った。
また、5月のニューヨーク原油先物価格が前月比88.4%上昇したことを受けて、原油価格への連動を目指す「UBS 原油先物ファンド」が月次リターン32.23%でリターントップとなったほか、エネルギーのウエイトの高い商品指数連動型の「DIAM コモディティパッシブ・ファンド」、「iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド」が第5位、第7位となった。第9位の「米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジなし」は、エネルギーや天然資源に関連するMLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)が主要投資対象である。
提供:モーニングスター社