「セゾン バンガード」に長期投資家の支持集まる、資金流入は過去最大、平均保有期間は10年超

 セゾン投信のバランス型ファンド「セゾン バンガード・グローバルバランスファンド」(以下、同ファンド)への安定した資金流入が続いている。平均保有期間を算出すると、バランス型の主力ファンドより長い。長期投資を志向する投資家の支持を集めていることが伺える。

 モーニングスターの推計によると、同ファンドの20年5月の純資金流出入は21億1400万円の純資金流入となり、単月の流入額としては、07年8月の20億5400万円を上回り、設定(07年3月)来で最大となったもようだ。同ファンドは、設定から20年5月までの159カ月中154カ月で純資金流入と資金流入基調が強いが、その中にあって過去最大を更新したことになる。

 同ファンドは、日本を含む世界中の株式と債券に分散投資し、原則として株式と債券の投資比率を50:50とする。ローコストなバンガード社のインデックスファンドに投資し、投資先ファンドの信託報酬も含めた実質的な信託報酬等(税込)は年0.57%±0.02%程度と、モーニングスターカテゴリー「安定成長」平均の1.20%を下回っている。

 20年4月末時点の平均保有期間(*)を算出すると10.6年となった。運用期間3年以上のバランス型の残高上位ファンドを見ると、「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」が5.7年、「財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」が5.6年、「スマート・ファイブ(毎月決算型)」が8.4年であり、同ファンドを保有する投資家は長期保有の傾向が強いと言える。17年4月末時点は11.5年。他ファンドは3.7−8.6年であり、同ファンド保有者の長期保有傾向は以前からであったと言える。

 同ファンドの20年5月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は7.00%とカテゴリー平均(4.84%)を2.16%上回り、カテゴリー内141本中5位。相対的に優れたパフォーマンスと低コストが投資家の支持を集めているもようだ。また、毎月一定の範囲内の純資金流入が長期にわたって継続していることと合わせると、長期投資志向の投資家が積立で同ファンドを購入しているとみられる。

 6月3日には純資産残高が2000億円台を回復した。2月28日以来3カ月ぶりとなる。

*平均保有期間の計算式は「純資産額÷解約額」。純資産額は当該月までの1年間の期初・期末の平均、解約額は1年間の累計を使用。毎月末時点において、現状の解約のペースが続いた場合に保有者がどのくらいの期間で入れ替わるかを試算する。
提供:モーニングスター社
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