世界株の有力テーマ型ファンド、2年半ぶり購入可能に―ティー・ロウ運用、実績は5つ星

 三菱UFJ国際投信は1日、「グローバル・スマート・イノベーション」(愛称:iシフト)シリーズ4ファンドの購入申し込み受け付けを13日より再開すると発表した。

 同シリーズは、情報技術やその派生分野で革新的技術等を有する世界各国の企業の株式を実質的な投資対象とする。年1回決算、年2回決算それぞれに為替ヘッジあり、なしのコースがあり計4ファンドで構成される。実質的な運用はティー・ロウ・プライス・アソシエイツ・インクが行う。

 設定は為替ヘッジなしコースが15年12月、ヘッジありコースが17年3月。その後、ティー・ロウが当シリーズを含め同じ運用戦略に基づき運用する資産残高が急拡大していたことを受けて、18年1月15日以降購入申し込み受け付けを停止していた。今回、市況動向や資金流入、運用戦略の潜在的な運用枠の上限などを考慮した結果、購入申し込み受け付けの再開が可能になったと判断した。

 パフォーマンスは良好だ。シリーズのうち残高が200億円を超え最大の年2回決算・為替ヘッジなしコースは、5月末時点で過去3年間のトータルリターン(年率)が12.89%と、カテゴリー「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」内151本中第2位。カテゴリー内でのリスク調整後リターンのランクを5段階で表すモーニングスターレーティングは最高の5つ星と、運用効率も優れる。

 ハイテクを中心とした成長株ファンドは足元国内投信で最も人気が高い分野の一つだ。コロナ危機時にハイテク株が比較的良好なパフォーマンスであったことに加えて、アクティブ運用の有力運用会社であるティー・ロウの実績もあり、同シリーズが改めて注目される可能性がある。

 販売会社は為替ヘッジなしコースが11社、為替ヘッジありコースが8社となり、SBI証券などネット証券でも取り扱いがある。なお、購入申し込み受け付けの再開とその時期は販売会社によって異なる場合があるという。
提供:モーニングスター社
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