『THE 5G』の純資産残高が7000億円台に、コロナ後の「通信」脚光が追い風

 三井住友トラスト・アセットマネジメント(以下、同社)の「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」(愛称:THE 5G)の純資産残高が増加し、22日には7015億円と7000億円台に乗せた(25日は7001億円)。国内公募追加型株式投信(ETF除く)では第5位。資金フローは2020年12月まで7カ月連続の流出超過(同月は120億円の純資金流出)となっているが、コロナ禍を受けた「新しい生活様式」における「通信」の重要性を追い風に組入銘柄の株価が上昇している。

 同ファンドは、外国籍ファンドへの投資を通じて、日本を含む世界の上場企業の中から、通信技術の発展により業績面での恩恵が見込まれる次世代通信関連企業の株式に投資する。外国籍ファンドの運用は、米国のニューバーガー・バーマン・インベストメント・アドバイザーズ・エル・エル・シーが行う。

 2020年12月末時点の過去3年間のトータルリターン(年率)は18.66%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」平均(4.71%)を13.95%上回り、カテゴリー内上位5%(201本中10位)。同月末に付与が開始したモーニングスターレーティングは最上位の5ツ星となっている。

 同月末時点の組入銘柄数は49。組入比率上位銘柄の2020年の騰落率を見ると、中国Eコマース企業の『JDドットコム』が前年比150%上昇(約2.5倍)、インターネットを介した音声通話サービスの米国『バンドワイズ』が同140%上昇(約2.4倍)、米国電子部品メーカーの『ツー・シックス』が同126%上昇(約2.3倍)するなど軒並み高い上昇率を記録している。

 同社が2020年2月に運用を開始した『次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド』(愛称:THE ASIA 5G)も着実に純資産残高が増加し、25日時点は723億円となっている。同ファンドは、外国籍ファンドへの投資を通じて、日本を含む世界の上場企業の中から、日本を含むアジア諸国・地域の通信技術の発展による業績面での恩恵が見込まれる企業の株式に投資する。『THE 5G』と同様、外国籍ファンドの運用は、米国のニューバーガー・バーマン・インベストメント・アドバイザーズ・エル・エル・シーが行う。
提供:モーニングスター社
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