「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」残高1兆円、「グロイン」以来2カ月ぶり1兆円ファンド復活

 日興アセットマネジメントの「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」(愛称:イノベーティブ・フューチャー)(以下、同ファンド)の純資産残高が26日に1兆円を突破した。国内公募追加型株式投信(ETF除く)ファンドでは、2020年11月19日の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」以来、2カ月ぶりに1兆円ファンドが復活した。

 同ファンドの26日の純資産残高は1兆34億円。設定日の19年6月28日に1135億円で始まってから、概ね右肩上がりで残高を拡大している。節目を突破するのに要した日数(営業日ベース)を見ると、6000億円から7000億円の36日に対して、7000億円から8000億円が14日、8000億円から9000億円が12日と増加ペースが加速し、9000億円台に乗せてからは11日で1兆円の大台に乗せた。

 同ファンドは、日本を含む世界の上場企業の中から、既存の技術やノウハウの価値を破壊し、全く新しい商品やサービスを生み出す「破壊的イノベーション」を起こし得るビジネスを展開していると判断した企業の株式に投資する。銘柄選択に当たっては、米国のアーク・インベストメント・マネジメント・エルエルシーから助言を受ける。

純資産残高拡大の要因は圧倒的なパフォーマンスと順調な純資金流入だ。2020年の1年間のトータルリターンは125.85%と国内全ファンドでトップ。2020年12月末時点の組入比率上位10銘柄の年間の株価上昇率を見ると、米電気自動車メーカー『テスラ』の743%(約8.4倍)、モバイル決済を手掛ける米国の『スクエア』の248%(約3.5倍)、不動産市場情報とデータベースを提供する米国の『ジロー・グループ』の183%(約2.8倍)など、いずれも大幅な上昇となった。設定来の累積リターンは185%(約2.9倍)と同期間のモーニングスターカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均の26.32%を大幅に上回っている。

 純資金流出入は、設定から2020年12月までの19カ月中15カ月で純資金流入。直近は20年12月の328億円など4カ月連続で純資金流入となっている。
提供:モーニングスター社
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