「バランス型」は4カ月連続の流出超過、「投資のソムリエ」は流入継続−21年1月推計資金流出入(2)

 大分類別で「国際債券型」が670億円の純資金流出となり、大分類別でみて9カ月ぶりの純資金流出額トップとなった。「国際債券型」をカテゴリー別にみると、「国際債券・ハイイールド債」が198億円の純資金流出、「国際債券・オセアニア(為替ヘッジなし)」が168億円の純資金流出、「国際債券・北米(為替ヘッジなし)」が148億円の純資金流出となった。21年1月は、新型コロナウイルスのワクチン開発・接種の進ちょくや米国での追加経済対策の公表などによる世界景気の回復期待から、日本、米国、ドイツ、オーストラリアなどで10年債利回りが上昇(債券価格は下落)。大分類別で「国内債券」も381億円の純資金流出となった。

 「バランス型」も284億円の純資金流出と4カ月連続の流出超過となった。モーニングスターでは、バランス型ファンドについて、株式・REITというリスク資産の比率に応じて、比率の低い順(リスクの低い順)に、「安定」、「安定成長」、「バランス」、「成長」の4つのカテゴリーに分類している。21年1月は「安定」、「安定成長」が純資金流入となる一方で、「成長」が388億円、「バランス」が74億円の純資金流出。「成長」は全カテゴリーの中でも、2カ月連続で純資金流出額が最大となった。

 「成長」に属する個別ファンドをみると、「グローバル3倍3分法ファンド」の「1年決算型」が260億円、「隔月分配型」が116億円の純資金流出となり、純資金流出額は全個別ファンド中で上位となった。

 一方、「安定」に属する「投資のソムリエ」は349億円の純資金流入となり、純資金流入額は前月に続いて全ファンド中で第7位。また、「安定成長」に属する「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」(愛称:クアトロ)が140億円の純資金流入となり、純資金流入額は前月に続いて全ファンド中で上位25位以内となった。
提供:モーニングスター社
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