2カ月連続の流入超過、国際株式型への流入超過額は過去10年で最大−21年1月推計資金流出入(1)

 モーニングスターの独自推計によると、21年1月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は5658億円の純資金流入と2カ月連続の流入超過となった。国際株式型で高水準の流入が継続した。

 大分類別(全10分類)でみると、「国際株式型」が6897億円の純資金流入。7カ月連続の流入超過かつ大分類別で7カ月連続の純資金流入額トップとなった。また、純資金流入額は18年1月の6738億円を上回り、過去10年(2011年2月−2021年1月)で最大となった。

 「国際株式型」をカテゴリー別にみると、日本を含む先進国の株式に投資する「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が3989億円、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が1280億円、「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」が837億円、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジあり)」が716億円の純資金流入となり、純資金流入額は全カテゴリー中で第1位から第4位を占めた。「ロビンフッター」と呼ばれる投機売買を巡る市場の混乱から、米国株価が月末に乱高下したことから、1月のNYダウは前月比−2.04%、先進国の株価動向を示す「MSCI ワールドインデックス(米ドルベース)」は同−1.05%と反落したが、混乱前の米国株式は過去最高値圏にあったことから、米国株を中心とする先進国株式ファンドへの資金フローは高水準の流入超過となった。

 国内の個別全ファンドでみても、純資金流入額上位25ファンドのうち19ファンドを国際株式型のファンドが占めた。中でも504億円の純資金流入となった「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」(愛称:ゼロ・コンタクト)、498億円の純資金流入となった「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」(愛称:イノベーティブ・フューチャー)、452億円の純資金流入となった「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界(ESG))、250億円の純資金流入となった「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が前月に続いて上位10位内となった。

 また、新たに上位25位以内に浮上したファンドに「次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド」(愛称:THE ASIA 5G)「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」「ピクテ・エコディスカバリー・アロケーション・ファンド(年2回決算型)為替ヘッジあり」(愛称:エコディスカバリー)「eMAXIS Neo 自動運転」「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・バンガード・S&P500)がある。

 また、大分類別で「国内REIT型」が227億円の純資金流入となり、11カ月連続の流入超過となった。21年1月の東証REIT指数は前月比3.50%と3カ月続伸した。
提供:モーニングスター社
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