「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」残高1000億突破、より低い信託報酬率適用

 三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の純資産残高が5日に1004億円となった。「eMAXIS Slim」シリーズは、純資産残高が一定の水準(500億円および1000億円)を超過した部分についてより低い信託報酬率を適用する受益者還元型信託報酬率を採用。同ファンドの信託報酬率(税込)は、純資産残高500億円未満の部分が0.1144%、500億円以上1000億円未満の部分が0.11385%で、1000億円以上の部分は0.1133%が適用される。

 同ファンドは、世界の株価動向を示す「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する運用成果を目指すインデックスファンド。2018年10月の設定後、純資産残高500億円到達までには1年11カ月余りを要したが、500億円を超えてから4カ月弱で1000億円に到達した。世界的な株高と低コストを背景にした資金流入の増加により、残高増加ペースが加速している。資金フローは、設定から2021年1月(同月はモーニングスー推計値)まで28カ月連続で純資金流入が続いており、同月の純資金流入額は127億円と設定来最大となっている。

 同ファンドは、個人投資家からの人気が高く、先月発表された「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」において、2年連続で第1位を獲得した。

 「eMAXIS Slim」シリーズ13本のうち、受益者還元型信託報酬率が適用されているのは5本。2月9日時点の純資産残高は、1000億円超が「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(2744億円)「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」(1650億円)「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(1013億円)の3本、500億円超が「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」(783億円)「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」(550億円)となっている。
提供:モーニングスター社
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