iFreeActiveの破壊的パフォーマンス、過去1年はNASDAQを見下ろすトータルリターン

 iFreeActiveシリーズが設定されて3年が経過し、1月末基準で初めてモーニングスターレーティングの対象ファンドになった。シリーズで格付け対象となった3ファンドは、「ゲーム&eスポーツ」が5ツ★、「EV」(電気自動車)と「エドテック」(教育とテクノロジーの融合)が4ツ★とそろって高い格付けになった。設定時期がやや遅い「チャイナX」(中国の次の10年)や「メディカルデバイス」(医療関連機器)も好調なパフォーマンスを記録しており、改めて、同シリーズにおけるテーマ設定の的確さが感じられる。

 iFreeActiveシリーズは、大和アセットマネジメントの低コストのインデックスファンドシリーズ「iFree」のシリーズの1つで、「世界の変革をとらえ、未来を見据えた有望なテーマへの投資機会を提供するアクティブファンドシリーズ」だ。テーマ銘柄としての代表性や流動性等を考慮し、各銘柄の組入比率を決定して10−20銘柄という絞り込んだ銘柄数でポートフォリオを構築している。シリーズで最初に設定された3本の設定日は、2018年1月31日だった。

 個々のファンドの組入上位銘柄を見ると、「テーマ銘柄としての代表性」をポイントに選んでいるだけに、運用会社各社から出しているテーマ型アクティブファンドなどの組入れ銘柄と重なる銘柄が多い。たとえば、「ゲーム&eスポーツ」では、中国のオンラインゲーム最大手のテンセントや日本のソニー、そして、画像処理半導体で世界を代表する米国のエヌビディアなど。「EV」では、米国のテスラや中国のリチウムイオン電池メーカーのCATLやリチウムメーカーのガンフォンリチウムなど。独自のリサーチをしなければ巡り合えないような特別な銘柄に投資しているわけではないのだが、銘柄の絞り込みと配分比率によって他の関連ファンドを上回る成績をあげている。

 現在、シリーズには5本のファンドがラインナップされているが、その5本ともに、設定来のパフォーマンスが好調だ。2021年1月末現在で過去1年間のトータルリターンを調べると、「EV」が95.36%、「チャイナX」が84.29%、「ゲーム&eスポーツ」が71.38%で、この3銘柄がハイテク株の比率が高く連日の最高値更新で耳目を集めている米国のNASDAQ総合(円ベース)の37.40%を大きくアウトパフォームしている。残る「メディカルデバイス」が26.86%、「エドテック」が25.68%で、全世界株式指数であるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円ベース)の13.27%を大きく上回っている。

 このシリーズは、「iFree」のブランド名はついているが、ノーロードというわけではなく、最大1.10%の販売手数料が課されることがある。また、信託報酬(税込み)は年1.221%だ。アクティブファンドとしては相対的に低い手数料率だが、税込みで年0.5%を大幅に下回る「iFree」のベーシックなインデックスファンドシリーズと比べると高い。ただ、パフォーマンスは手数料控除後の成績を示すものなので、代表的な株式インデックスを大幅に上回る運用成績を残していることは魅力だ。
提供:モーニングスター社
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