「AB・米国成長株投信Dコース」が“1兆円ファンド”に、米国株高と高水準な資金流入で残高急拡大

 「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」(AB・米国成長株投信Dコース)の純資産残高が23日に1兆104億円となった。設定(2014年9月)から5000億円到達(2020年7月)までには5年9カ月余りを要したが、その後は米国株高と高水準な資金流入を背景に残高が急拡大。5000億円到達から1年弱で残高が倍増し、1兆円の大台に乗せた。同日時点で国内公募追加型株式投信(ETF除く)のうち“1兆円ファンド”は、アセットマネジメントOneの「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界(ESG))(1兆1196億円)と同ファンドの2本となる。

 「AB・米国成長株投信」シリーズは、高い利益成長もしくは持続的な利益成長の可能性が高いと判断した米国株式に投資する。「Aコース(為替ヘッジあり)」「Bコース(為替ヘッジなし)」「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」そして「Dコース」の4ファンドからなる。

 「Dコース」の21年5月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は20.81%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均を9.10%上回り、カテゴリー内上位11%(137本中15位)。同月末時点のモーニングスターカテゴリーは5ツ星となっている。また、Aコース、Bコースも5ツ星、Cコースは4ツ星となっている。

 同シリーズは、米国株式の上昇が続く中で、米国株式に投資する好パフォーマンスファンドとして投資家の資金が流入している。A−Cコースは21年5月まで25カ月、Dコースは27カ月連続で純資金流入となっており、中でもDコースは同月までの直近12カ月連続で純資金流入額が国内全ファンド中で上位10位内、Cコースは12カ月中8カ月で上位10位内と高水準の資金流入が続いている。

 米国株式の上昇と資金流入を背景に全コースで純資産残高が拡大しており、6月23日時点の純資産残高はAコースが1157億円、Bコースが3164億円、そしてCコースは4941億円と5000億円に接近。4コース合計では1兆9367億円と2兆円が視野に入っている。
提供:モーニングスター社
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