パッシブファンドの残高シェア20%に迫る、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は3000億円突破

 パッシブファンドの残高が拡大している。21年5月末時点の純資産残高(ETF除く)は15兆3135億円となり、3年前比で70.6%、5年前比で95.4%増加した。増加率はアクティブファンドの13.2%、19.4%を大幅に上回る。国内ファンド(ETF除く)に占める残高シェアも19.9%と3年前の14.2%、5年前の13.2%から拡大しており、20%が目前に迫っている。

 パッシブファンドの残高増加の主要因は、旺盛な資金流入だ。21年5月は2885億円の純資金流入となり、純資金流入額は過去10年間(2011年6月〜2021年5月、120カ月)で第4位となった。3月は3008億円の純資金流入で第2位、1月は2434億円の純資金流入で第7位、4月は2168億円の純資金流入で第9位と、今年の5カ月のうち4カ月が上位10位内。年金不安などから若年層を中心に「長期・積立」による資金運用ニーズが高まる中、つみたてNISA採用ファンドなど低コストなパッシブファンドへの高水準な資金流入が続いている。

 6月25日には「<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド」の純資産残高が3000億円に到達した(29日時点は3005億円)。国内パッシブファンド(ETF除く)では、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(6月29日時点の残高4911億円)、「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」(同4379億円)、「野村 外国株式インデックスファンド・MSCI−KOKUSAI(確定拠出年金向け)」(同3192億円)に次ぐ規模となる。

 同ファンドは購入時及び換金時の手数料が無料なほか、信託報酬等(税込み)は年率0.1023%と先進国株式に投資するパッシブファンドで最低水準となっている。資金フローは、設定(13年12月)から21年5月までの全90カ月で純資金流入となっており、つみたてNISA採用ファンドであることから、2018年1月以降は1カ月平均30億円と安定した資金流入が続いている。
提供:モーニングスター社
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