「eMAXIS Neo」「エネルギー関連」がランクイン−21年上半期リターン上位10ファンド

 国内公募追加型株式投信(ETF除く)を対象として、21年上半期(1−6月)のトータルリターン上位10ファンドを見たところ、トップは「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」となり、同シリーズの「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」もランクインした。その他8ファンドはすべてエネルギー関連ファンドとなった。

 「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」の上半期のリターンは85.90%、「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」は50.17%となった。「eMAXIS Neo」は、ノーロード(購入手数料無料)のテーマ型インデックスファンドシリーズで、米国市場に上場する日本を含む世界の企業の中から、AI(人工知能)が対象のテーマごとに銘柄を選定して算出する「S&P Kensho ニューエコノミー指数」への連動を目指す。

 現在のラインナップは、「バーチャルリアリティ」「ナノテクノロジー」のほか、「自動運転」「ウェアラブル」「ドローン」「遺伝子工学」「宇宙開発」「フィンテック」「ロボット」そして5月に運用を開始した「クリーンテック」「電気自動車」の11ファンドからなる。「バーチャルリアリティ」「ナノテクノジー」のベンチマークはそれぞれ「S&P Kensho Virtual Reality Index(配当込み、円換算ベース)」、「S&P Kensho Nanotechnology Index(配当込み、円換算ベース)」。

 エネルギー関連8ファンドを見ると、第2位の「UBS 原油先物ファンド」は、「UBSブルームバーグCMCI指数WTI原油指数(円換算ベース)」をベンチマークするインデックスファンド。他は、米国・カナダ・メキシコのシェール関連企業の株式に投資する「シェール関連株オープン」と、米国のMLP(マスタ―・リミテッド・パートナーシップ)を主要投資対象とする6ファンドである「米国エネルギー革命関連ファンド」(愛称:エネルギーレボリューション)の『(年1回決算型)為替ヘッジなし』と『Bコース(為替ヘッジなし)』、「インデックスファンドMLP」の『1年決算型』と『毎月分配型』、「米国エネルギー・ハイインカム・ファンド」(愛称:エネハイ)、「米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジなし」(愛称:エネルギー・ラッシュ)となった。

 エネルギー関連ファンドは、コロナショック時の原油価格の急落が直撃し、20年のリターンは軒並み全ファンド中で下位に甘んじていたが、21年は原油価格の急反発を背景に大きく反転している。ニューヨークのWTI原油先物価格は21年上半期に51.42%と大幅に上昇した。ワクチン接種の進展で経済活動が正常化し、需要が回復するとの見方によるもので、コロナショック前の水準を回復するだけではなく、18年10月の水準にまで戻している。
提供:モーニングスター社
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