先週の流入額上位−米国株インデックスファンドが複数ランクイン、米主要株価指数が高値更新

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて先週(2021年7月5日−9日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、トップとなった「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を始め、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・全米株式)と米国株式に投資するインデックスファンドが4本ランクインした。先週の米国株式市場では、NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数の主要3指数がそろって過去最高値を更新しており、追い風となった。
 「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は233億円の純資金流入となり、5月31日−6月4日以来5週ぶりのトップとなった。「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は先々週(21年6月28日−7月2日)の6位から4位に上昇、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」は新規設定の先々週に続いて2週連続で上位10位内となった。「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は5月31日−6月4日以来5週ぶりのランクインとなった。

 先週上位10位内に返り咲いたのは、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」のほかには、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「日経225ノーロードオープン」の計3ファンド。「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は6月14−18日以来3週ぶり、「日経225ノーロードオープン」は6月21−25日以来2週ぶりのランクインとなった。このうち、「日経225ノーロードオープン」は、東京での緊急事態宣言再発令を巡って先週の日経平均株価が下落する中で、反転を見込んだ資金が向かったとみられる。

 先々週に続いて上位10位内となったのは、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」のほかには、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Bコース(為替ヘッジなし)」と「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」、「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」。

 一方、先々週ランクインしていたファンドのうち、「投資のソムリエ」、「イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンド」、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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