注目は「日本復活成長株ファンド」と「イノベーション・インデックス・AI」−MSレーティング情報

 モーニングスターでは運用実績3年以上のファンドを対象にモーニングスターレーティングを付与している。21年6月末時点で付与対象ファンドは4522本あり、このうち、同月末時点で純資産残高が10億円以上かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は3070本ある。同条件の中から、レーティングが5ツ星に上昇したファンド、および新規付与で5ツ星を獲得したファンドについて取り上げたい。

 レーティングが5ツ星に上昇したファンドは41本ある。今回注目したい5ツ星上昇ファンドはBNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパンの「日本復活成長株ファンド」(愛称:ニッポンの輝)。モーニングスターレーティングは前月の4ツ星から上昇し、レーティングの付与開始から61カ月目にして初の5ツ星獲得となった。

 同ファンドは、国内上場企業の中から、企業調査や産業調査を通じて継続的に高い利益成長が見込まれると判断した企業の株式に投資するアクティブファンド。中長期的な視点に基づいて投資を行う大型株を主とするコアポートフォリオと、機動的な銘柄入れ替えを行う中小型株を主とするアクティブポートフォリオを構築し、相場状況に応じて2つのポートフォリオの配分を柔軟に変更する。いちよしアセットマネジメントに運用の指図権限の一部を委託している。

 21年6月末時点のポートフォリオを見ると、内訳はコアポートフォリオ75.4%、アクティブポートフォリオ23.5%、短期資金等1.1%。組入銘柄数は101で、組入比率上位銘柄は『日本電信電話』3.0%、『大和ハウス工業』3.0%、『日立製作所』3.0%、『トヨタ自動車』2.8%、『ハウス食品グループ本社』2.4%などとなっている。同月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は16.76%とモーニングスターカテゴリー「国内大型グロース」平均を3.09%上回り、カテゴリー内上位6%(169本中10位)となっている。

 新規にレーティングが付与されたファンドは8本ある。その中で5ツ星を獲得したのは三井住友DSアセットマネジメントの「イノベーション・インデックス・AI」のみであった。同ファンドは、日本を含む世界のAI(人工知能)関連企業の株式に投資するテーマ型インデックスファンド。スイスのSTOXX(ストックス)社が開発したAI関連の株価指数を円換算した「STOXXグローバルAIインデックス(ネット・リターン、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指す。

 21年6月末時点のポートフォリオを見ると、国・地域別組入上位は米国88.5%、アイルランド3.1%、オランダ1.5%と米国の比率が高い。組入上位3銘柄はいずれも米国企業で、半導体メーカー『エヌビディア』8.6%、SNS世界大手『フェイスブック』7.9%、グーグルの持株会社『アルファベット クラスC』7.5%となっている。21年6月末時点の過去3年間のトータルリターン(年率)は25.55%とカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均を12.16%上回り、カテゴリー内上位9%(183本中15位)となっている。
提供:モーニングスター社
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