先週の流入額上位−新規設定の「脱炭素テクノロジー株式ファンド」がランクイン

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2021年7月12日−16日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、新規設定の「脱炭素テクノロジー株式ファンド」(愛称:カーボンZERO)が第2位となったほか、3ファンドが返り咲いた。

 「脱炭素テクノロジー株式ファンド」は310億円の純資金流入。設定日(12日)残高は244億円で、今年設定ファンドで3番目の大きさとなった。同ファンドは、日本を世界の企業の中から、温室効果ガスの排出を削減する技術やサービスなどを提供し、脱炭素社会実現への寄与が見込まれる企業の株式に投資する。運用は大和アセットマネジメントで、米生命保険「ニューヨークライフ・インシュアランス・カンパニー」グループの「カンドリアム・ベルギー・エス・エー」から助言を受ける。

 先週上位10位内に返り咲いたのは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」「ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド」(愛称:ポジティブ・チェンジ)。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Cコース」は6月28日−7月2日以来2週ぶり、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」は6月21−25日以来3週ぶり、「ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド」2月22−26日以来約5カ月ぶりのランクインとなった。

 先週の純資金流入額トップは「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」。335億円の純資金流入となり、2週ぶりのトップとなった。ほかには、「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」、「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Bコース(為替ヘッジなし)」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)が前々週(2021年7月5−9日)に続いて上位10位内となった。

 一方、前々週ランクインしていたファンドのうち、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))「日経225ノーロードオープン」「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・全米株式)がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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