前週の流入額上位−米株高受け低コスト米国株パッシブに資金流入

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2021年11月1−5日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、トップとなった「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のほか、低コストの米国株パッシブファンドへの資金流入が目立った。

 「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は255億円の純資金流入。純資金流入額は前々週(2021年10月25−29日)の85億円から拡大し、前々週の第6位から順位を上げて、8月30日−9月3日以来9週ぶりのトップとなった。第5位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は10月18−22日以来2週ぶりのトップ10入り。純資金流入額は93億円と前々週の31億円から増加した。第6位の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)は前々週に続いてのトップ10入り。純資金流入額は81億円と前々週の54億円から増加した。

 これら3ファンドは、米国株式に投資するパッシブファンド(ETF除く)の中でも信託報酬等が最も低水準。前週の米国株式市場で、米企業の好決算や10月雇用統計など良好な米経済指標などを背景に、NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数の主要3指数がそろって断続的に過去最高値を更新する中、これら3ファンドへの資金流入が強まった。

 「楽天・全米株式インデックス・ファンド」のほかにトップ10内に返り咲いたのは、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)」(愛称:nextWIN)。「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は10月11−15日以来3週ぶり、「GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)」は9月13−17日以来7週ぶりのトップ10入りとなった。

 「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」のほかに前々週に続いてトップ10入りしたのは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」と「Bコース(為替ヘッジなし)」「ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略/SMT.LN外国投資証券ファンド」(愛称:クロスオーバー・グロース)、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」。

 一方、前々週ランクインしていたファンドのうち、「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(予想分配金提示型)(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界(予想分配金提示型)、「米国ネクストビジョンファンド(為替ヘッジなし)」「ティー・ロウ・プライス 米国割安優良株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」がトップ10圏外となった。
提供:モーニングスター社
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