先週の流入額上位−5ファンドが返り咲き、「オミクロン型」に揺れる株式市場を反映

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて先週(2021年11月29日−12月3日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、5ファンドが返り咲いた。うち、4ファンドは新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」に揺れた株式市場の動きを反映したと見られる。

 先週トップ10内に返り咲いたのは、10月4−8日以来となる「日経225ノーロードオープン」「楽天 日本株4.3倍ブル」11月8−12日以来となる「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))の4ファンドのほか、5月31日−6月4日以来約半年ぶりとなる「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」の計5ファンド。

 このうち、「日経225ノーロードオープン」「楽天 日本株4.3倍ブル」はオミクロン型の世界的な感染拡大を嫌気して国内株式市場が週前半に急落した際に流入超過額入が増加した。下落一巡後の戻りを見込んだ資金が流入したもようだ。一方、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は12月3日に流入超過額が増加した。米国株式が現地2日に、オミクロン型の感染拡大を受けた下落一巡から急反発しており、資金が向かったと見られる。

 先週の純資金流入額トップは「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」。320億円の純資金流入となり、4週連続のトップとなった。同シリーズの「Bコース(為替ヘッジなし)」のほか、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)、「ダブル・ブレイン(ブル)」が先々週(2021年11月22−26日)に続いてトップ10内にランクインした。

 一方、先々週ランクインしていたファンドのうち、「ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略/SMT.LN外国投資証券ファンド」(愛称:クロスオーバー・グロース)、「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」「iFreeレバレッジ NASDAQ100」「GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)」(愛称:nextWIN)、「脱炭素関連 世界株式戦略ファンド(資産成長型)」がトップ10圏外となった。
提供:モーニングスター社
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