21年第3四半期は株式投信の残高が6四半期ぶり減少、9月の株安響く=投資信託の世界統計
投資信託協会が先日公表した「投資信託の世界統計2021年第3四半期(7月−9月)」によると、同四半期末の株式投信の純資産残高は前四半期(2021年第2四半期)比0.8%減の31兆8300億ドルとなり、6四半期ぶりに前四半期比で減少した。世界の株価動向を示す「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」の同四半期の騰落率は−1.45%、米NYダウは−1.91%といずれも6四半期ぶりに下落した。米国のテーパリング(量的金融緩和の縮小)観測の高まりや中国大手不動産企業のデフォルト(債務不履行)懸念を背景に21年9月の株価が急落したことが響いた。
同統計は、国際投資信託協会(IIFA)が45の国・地域から提供されたデータを集計したもの。投信全体(株式投信、公社債投信、バランスファンド、MMFなどの合計)の純資産残高も前四半期末比0.5%減の68兆2300億ドル、バランスファンドも同0.6%減の8兆4900億ドルとともに6四半期ぶりに減少した。一方、公社債投信は同0.8%増の13兆6200億ドルと2四半期連続の増加となった。
投信全体の残高に占める株式投信残高のシェアの推移を見ると、2019年第4四半期(10−12月)末の45%からコロナショック時の2020年第1四半期(1−3月)末に40%まで低下したが、その後は反転し、2021年第3四半期末は47%となっている。なお、同四半期末の公社債投信のウエイトは20%、バランスファンドは12%となっている。
2021年第3四半期の世界の投信全体への純資金流入額は7860億ドル。純資金流入額は前四半期比7.9%減となり、21年第1四半期に2014年以降で最大を記録した後、2四半期連続での減少となった。種別に見ると、株式投信への純資金流入額は前四半期比14.5%減の2190億ドル。4四半期連続で純資金流入となったが、前四半期比では2四半期連続で減少した。一方、公社債投信は同10.9%増の3370億ドル、バランスファンドは同45.8%増の1750億ドル。いずれも6四半期連続の純資金流入となった。
提供:モーニングスター社
同統計は、国際投資信託協会(IIFA)が45の国・地域から提供されたデータを集計したもの。投信全体(株式投信、公社債投信、バランスファンド、MMFなどの合計)の純資産残高も前四半期末比0.5%減の68兆2300億ドル、バランスファンドも同0.6%減の8兆4900億ドルとともに6四半期ぶりに減少した。一方、公社債投信は同0.8%増の13兆6200億ドルと2四半期連続の増加となった。
投信全体の残高に占める株式投信残高のシェアの推移を見ると、2019年第4四半期(10−12月)末の45%からコロナショック時の2020年第1四半期(1−3月)末に40%まで低下したが、その後は反転し、2021年第3四半期末は47%となっている。なお、同四半期末の公社債投信のウエイトは20%、バランスファンドは12%となっている。
2021年第3四半期の世界の投信全体への純資金流入額は7860億ドル。純資金流入額は前四半期比7.9%減となり、21年第1四半期に2014年以降で最大を記録した後、2四半期連続での減少となった。種別に見ると、株式投信への純資金流入額は前四半期比14.5%減の2190億ドル。4四半期連続で純資金流入となったが、前四半期比では2四半期連続で減少した。一方、公社債投信は同10.9%増の3370億ドル、バランスファンドは同45.8%増の1750億ドル。いずれも6四半期連続の純資金流入となった。
提供:モーニングスター社