3年連続★★★★★、「アジア株式」、「プレミアム企業株式」に投資する2ファンドが到達

 国内アクティブファンド(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く)の中で22年1月末時点までの過去3年間(19年2月末−22年1月末)にかけてモーニングスターレーティングが連続して5ツ星(★★★★★)であったファンドは26本あった。前月末時点から2ファンドが外れる一方で、新たに2ファンドが到達した。

 モーニングスターでは、運用期間3年以上のファンドを対象にレーティングを公表している。レーティングは、ファンドのリスク調整後のリターンがその属するカテゴリーの中でどの水準にあるかを5段階で示したものである。最上位の5ツ星は相対的な運用効率に優れていることを示す。

 今回新たに3年連続5ツ星に加わったのは、JPモルガン・アセット・マネジメントの「JPM アジア株・アクティブ・オープン」と三菱UFJ国際投信の「モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)」。このうち、「モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)」はモーニングスターが10日に発表した「ファンド オブ ザ イヤー2021」において、「国際株式型(グローバル・除く日本)部門」の「優秀ファンド賞」を受賞した。

 「JPM アジア株・アクティブ・オープン」は日本を除くアジア各国の企業の株式を主要投資対象とする。具体的には、「MSCI AC ファーイースト・インデックス(除く日本、配当なし、円ベース)」をベンチマークとし、ベンチマーク構成国の企業の中から成長性があり株価が割安と判断した銘柄に投資する。21年11月末時点のベンチマーク構成国は、中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピンとなっている。22年1月末時点のポートフォリオを見ると、国・地域別組入比率上位は中国36.1%、台湾21.8%、韓国13.0%、業種別上位は半導体・半導体製造装置16.1%、銀行13.1%、メディア・娯楽13.0%となっている。

 22年1月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は15.09%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」平均を9.02%上回り、カテゴリー内上位2%(131本中2位)となっている。

 「モルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)」は世界の企業の中から、高いブランド力、有力な特許、強固な販売網などを裏付けとして持続的にフリー・キャッシュフローを増大させることが見込まれるプレミアム企業に投資する。実質的な運用は、英国ロンドンにあるモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント・リミテッド(モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの欧州拠点)が手掛ける。21年12月末時点のポートフォリオの国・地域別比率上位は、米国73.8%、英国9.9%、フランス5.6%。組入銘柄数は32で、組入上位銘柄は、ソフトウエア世界大手の米『マイクロソフト』9.2%、たばこ大手の米『フィリップ・モリス・インターナショナル』7.4%、欧州日用品大手の英『レキットベンキーザー・グループ』6.3%となっている。

 22年1月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は13.78%とカテゴリー「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」平均を2.97%上回り、カテゴリー内上位17%(143本中23位)となっている。
提供:モーニングスター社
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