『テンバガー・ハンター』Bコースの残高が3000億円突破、株価10倍期待銘柄に投資

 フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・世界割安成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)」(愛称:テンバガー・ハンター)の純資産残高が14日に3002億円となり、2020年3月23日の設定から2年余りで3000億円に到達した。

 『テンバガー・ハンター』シリーズは、一般の投資家が購入可能なA−Dまでの4コースのほか、確定拠出年金専用1本、ファンドラップ専用2本の計7本からなる。一般の投資家が購入可能な4コースには、年1回決算の「Aコース(為替ヘッジあり)と「Bコース(為替ヘッジなし)」、毎月決算の「Cコース(毎月決算・予想分配金提示型・為替ヘッジあり)」と「Dコース(毎月決算・予想分配金提示型・為替ヘッジなし)」がある。

 同シリーズは、日本を含む世界の上場企業の中から、株価10倍が期待されるテンバガー(10倍株)を発掘して投資する。具体的には、「独自の商品・サービスによる強い競争力が市場に認知されていない」、「時代の変化を活かす経営戦略が見過ごされている」といった市場が気づいていない成長機会を有する企業に、割安な株価で投資する。

 「Bコース」の2022年2月末時点のポートフォリオを見ると、組入上位10銘柄に、割高感があるとする大手ハイテク株は見当たらない。組入比率トップ3は、米『アンセム』(業種はヘルスケア)、『伊藤忠商事』(資本財・サービス)、米『アムジェン』(ヘルスケア)となっており、第5位から第7位までは、米『アフラック』、韓国『DBインシュランス』、米『シンクロニー・ファイナンシャル』と金融セクターの企業が並んでいる。セクター別組入比率で見ても、トップは「資本財・サービス」の17%で、日本を含む先進国株式のインデックスである「MSCIワールド・インデックス」の同セクター構成比率を7ポイント上回る。以下、「金融」17%(対MSCIワールド・インデックス差は+3ポイント)、「一般消費財・サービス」16%(同+4ポイント)となっており、ハイテク株を含む「情報技術」は9%(同−13ポイント)に留まっている。

 「Bコース」の14日時点における設定来の約2年間の累積リターンは124.46%となっており、同期間のモーニングスターカテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」平均の91.58%を約33ポイント上回っている。なお、同コースは、今年2月に発表されたモーニングスターの「ファンド オブ ザ イヤー2021」において、「国際株式型(グローバル・含む日本) 部門」の「優秀ファンド賞」を受賞している。

 一般の投資家が購入可能なA−Dまでの4コースの純資産残高の合計は14日時点で4928億円と5000億円に迫っている。
提供:モーニングスター社
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