「BNYメロン・リアル・リターン・ファンドBコース(為替ヘッジなし)」が初の5ツ星獲得

 BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパンの「BNYメロン・リアル・リターン・ファンドBコース(為替ヘッジなし)」が2022年4月末時点のモーニングスターレーティングで5ツ星を獲得した。5ツ星獲得は2016年3月末のレーティング付与開始から74カ月目にして初めてとなる。

 モーニングスターでは毎月、運用期間3年以上の国内公募追加型株式投信を対象にレーティングを付与している。レーティングは、対象ファンドのリスク調整後リターンが、その属するモーニングスターカテゴリーの中でどの水準にあるのかを5段階で示したもの。最上位の5ツ星は相対的な運用効率に優れていることを示す。

 2022年4月末時点で、「カテゴリーが前月から継続」かつ「同月時点の純資産残高が100億円以上」である一般の投資家が購入可能なアクティブファンド(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く)の中で、レーティングが5ツ星に上昇したファンドは10本ある。そのうち、初の5ツ星獲得となったファンドは、「BNYメロン・リアル・リターン・ファンドBコース(為替ヘッジなし)」と東京海上アセットマネジメントの「東京海上・ベトナム株式ファンド(年1回決算型)」の2本となった。「東京海上・ベトナム株式ファンド(年1回決算型)」は高成長が見込まれる割安感のあるベトナム企業の株式に投資するファンドで、2021年7月末の付与開始から10カ月目で5ツ星を獲得した。

 「BNYメロン・リアル・リターン・ファンドBコース(為替ヘッジなし)」は外国籍ファンドを通じて、実質的に世界の株式、債券、通貨等に投資する。外国籍ファンドでは、投資先資産を、相場上昇の恩恵を享受できる「リターン追求資産」(株式、社債、転換社債)と相場下落時の備えとなる「リスク相殺資産」(現金等、国債、商品、通貨)に分類し、投資環境に応じて、両者の配分を機動的に変更することで、米ドルベースでの絶対収益の獲得を目指す。外国籍ファンドはBNYメロン・グループ傘下の英国の資産運用会社が担う。

 2022年3月末時点のポートフォリオの資産構成比率は「リターン追求資産」67.4%、「リスク相殺資産」32.6%。2021年12月末時点は「リターン追求資産」81.1%、「リスク相殺資産」19.0%。ロシアのウクライナ侵攻や米国など各国の金融引き締めの動きを踏まえて、足元ではディフェンシブなスタンスを取っている。

 2022年4月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は6.73%とカテゴリー「安定成長」平均を3.29%上回り、カテゴリー内上位5%(237本中10位)となっている。
提供:モーニングスター社
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