アクティブとパッシブで明暗、金融市場大揺れの4月資金フロー
インフレの高進、それに対応するための米国を始めとした各国の金融引き締め、ロシアのウクライナ侵攻を受けて株式が急落するなど、世界の金融市場が大揺れとなった2022年4月。国内ファンド(ETF除く)への資金フローを見ると、アクティブファンドが大きな影響を受けた一方で、パッシブファンドには高水準な資金流入が続いた。
4月のアクティブファンドへの純資金流入額は531億円となった。純資金流入が続いたものの、純資金流入額は前月比で2741億円と大幅に減少(83.8%減)した。一方、パッシプファンドは3112億円の純資金流入となった。純資金流入額は前月比652億円減少(17.3%減)したものの、前月の純資金流入額が2010年1月以降の148カ月で第2位と高水準であったためで、4月も148カ月中第8位と水準は高い。第1位は2021年12月であり、パッシブファンドには旺盛な資金流入が続いている。
パッシブファンドとアクティブファンドの純資金流入額の差を見ると、マイナス(アクティブ優位)が続いていたが、前月にプラス(パッシブ優位)に転じ、4月はパッシブが2581億円上回った。金融市場の動揺を背景にパッシブ優位の流れとなっている。
一般の投資家が購入可能な個別ファンド(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く)の4月の純資金流入額を見ると、純資金流入額上位10ファンドはアクティブ、パッシブ5ファンドずつとなった。
トップ10入りしたアクティブファンドでは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が628億円の純資金流入でトップとなったほか、同シリーズの「Bコース(為替ヘッジなし)」が第4位、「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA」が第5位となった。アクティブファンドについては、投資家からの人気の根強いファンドがある一方で、世界的な金融市場の動揺を受けて、全体としては資金流入が細った。
トップ10入りしたパッシブ5ファンドのうち、456億円の純資金流入で第2位となった「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を始め、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)と4ファンドをつみたてNISA採用ファンドが占めた。株価急落など金融市場が揺れる中でも、積立投資による安定した資金が低コストのインデックスファンドに流入していたと言える。
提供:モーニングスター社
4月のアクティブファンドへの純資金流入額は531億円となった。純資金流入が続いたものの、純資金流入額は前月比で2741億円と大幅に減少(83.8%減)した。一方、パッシプファンドは3112億円の純資金流入となった。純資金流入額は前月比652億円減少(17.3%減)したものの、前月の純資金流入額が2010年1月以降の148カ月で第2位と高水準であったためで、4月も148カ月中第8位と水準は高い。第1位は2021年12月であり、パッシブファンドには旺盛な資金流入が続いている。
パッシブファンドとアクティブファンドの純資金流入額の差を見ると、マイナス(アクティブ優位)が続いていたが、前月にプラス(パッシブ優位)に転じ、4月はパッシブが2581億円上回った。金融市場の動揺を背景にパッシブ優位の流れとなっている。
一般の投資家が購入可能な個別ファンド(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く)の4月の純資金流入額を見ると、純資金流入額上位10ファンドはアクティブ、パッシブ5ファンドずつとなった。
トップ10入りしたアクティブファンドでは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が628億円の純資金流入でトップとなったほか、同シリーズの「Bコース(為替ヘッジなし)」が第4位、「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカ ICA」が第5位となった。アクティブファンドについては、投資家からの人気の根強いファンドがある一方で、世界的な金融市場の動揺を受けて、全体としては資金流入が細った。
トップ10入りしたパッシブ5ファンドのうち、456億円の純資金流入で第2位となった「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を始め、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)と4ファンドをつみたてNISA採用ファンドが占めた。株価急落など金融市場が揺れる中でも、積立投資による安定した資金が低コストのインデックスファンドに流入していたと言える。
提供:モーニングスター社