「タフ・アメリカ(為替ヘッジなし 毎月決算型)」のレーティングが急ピッチで上昇、64カ月ぶりの5ツ星

 三井住友DSアセットマネジメントの「タフ・アメリカ(為替ヘッジなし 毎月決算型)」のパフォーマンスが改善している。2022年4月末時点のモーニングスターレーティングは2016年12月末以来64か月ぶりの5ツ星となった。

 モーニングスターでは毎月、運用期間3年以上のファンドを対象にレーティングを付与している。レーティングは、リスク調整後のリターンがその属するカテゴリーの中でどの水準にあるのかを5段階で示したもので、最上位の5ツ星は相対的な運用効率に優れていることを表す。

 同ファンドは64カ月ぶりの5ツ星となったが、2020年12月に1つ星を付けた後、2021年12月まで12カ月連続で2ツ星となるなど直近まで低空飛行が続いていた。変化が表れたのは今年に入ってからで、1月に3ツ星となった後、3月に4ツ星に上昇、そして4月には5ツ星となった。

 同ファンドは、外国籍ファンドへの投資を通じて、実質的に米ドル建ての債券、高配当株式、REITなどに分散投資する。具体的には、高配当株式、REIT、転換社債などに投資する「エクイティ・インカム・ファンド」と、投資適格社債、ハイイールド債券、資産担保証券など様々な種類の債券に投資する「トータルリターン・ファンド」に投資し、投資環境に応じて両ファンド間の資産配分を機動的に見直すほか、各ファンド内の配分比率も変更する。実質的な運用は、米ニューバーガー・バーマン・グループが行う。

 直近半年間(2021年11月−2022年4月)のポートフォリオを見ると、「エクイティ・インカム・ファンド」が54.2−59.2%の範囲内、「トータルリターン・ファンド」は38.9−43.9%の範囲内となった。株式市場が下落したタイミングを捉えて株式の比率を引き上げている。

 同ファンドの過去3カ月間のリターン・シャープレシオの推移を見ると、2021年11月以降、いずれもカテゴリー「安定成長」内で上位3%内となっている。米金利の上昇を受けて債券が冴えない中、米株高、REIT高となった2021年10月、同12月、2022年3月を中心に株式とREITがプラスに寄与している。また、為替相場の円安・ドル高も支援材料となっている。
提供:モーニングスター社
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