先週の流入額上位−「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」がトップ、米国株インデックス復調

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて先週(2022年8月1−5日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が2週ぶりのトップとなった。また、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)と「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))がトップ10内に返り咲くなど、米国株式に投資するインデックスファンドで復調が目立った。

 「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は222億円の純資金流入となり、7月19−22日以来のトップとなった。同ファンドへの純資金流入額はトップとなった週も含めて直近減少傾向にあったが、先週は先々週(2022年7月25−29日)の25億円から大幅に増加し、7月4−8日以来の200億円台となった。また、2週ぶりにトップ10内に返り咲いた「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の純資金流入額も先々週から大幅に増えて7月4−8日以来の水準となった。

 先週トップ10内に返り咲いたのは、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を含めた6ファンド。「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」と「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))は7月4−8日以来、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」は6月27日−7月1日以来、「キャピタル 世界株式ファンド」は2021年10月11−15日以来約10カ月ぶりのランクインとなった。

 トップとなった「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のほかには、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)、「J−REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」が先々週に続いてトップ10入りした。

 「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の3ファンドも、直近純資金流入額が細っていたが、先週は先々週から大幅に増加して、いずれも7月4−8日以来の水準となった。米国株を中心とした先進国株式に投資するインデックスファンドにおいても復調が見られた。

 一方、先々週トップ10入りしていたファンドのうち、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」、「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」、「NWQフレキシブル・インカムファンド 為替ヘッジなし(毎月決算型)」、「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」、「ダブル・ブレイン・コア(スタンダード)」、「SBI 日本株3.8ベア」がトップ10圏外となった。
提供:モーニングスター社
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