前週の流入額上位−「キャピタル・G・Hインカム債券F(米ドル売り円買い)」が初のランクイン

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2022年9月12−16日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、キャピタル・インターナショナルの「キャピタル・グローバル・ハイインカム債券ファンドF(米ドル売り円買い)」(=キャピタル・G・Hインカム債券F(米ドル売り円買い))が2021年以降で初のランクインとなったほか、J−REIT2ファンドがトップ10内に返り咲いた。

 「キャピタル・グローバル・ハイインカム債券ファンドF(米ドル売り円買い)」は、外国籍ファンドへの投資を通じて、実質的に、世界各国のハイ・インカム債券(非投資適格格付社債およびエマージング債券)に投資する。純資産額とほぼ同額程度の米ドル売り円買いの為替取引を行う。7月末時点のポートフォリオを見ると、平均最終利回りは8.4%、国別構成比率は米国38.4%、メキシコ6.3%、ブラジル4.8%など、証券種別構成比率は社債50.0%、国債39.4%などとなっている。

 トップ10内に返り咲いたのは「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」と「J−REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」。両ファンドともに8月22−26日以来3週ぶりのランクインとなった。前週の東証REIT指数は前週末比0.27%上昇し、世界の株式が急反落する中で、小幅に続伸した。

 前週トップとなったのは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」。162億円の純資金流入となり、前々週(2022年9月5−9日)に続く2週連続のトップとなった。

 このほかには、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」「インバウンド関連日本株ファンド」(愛称:ビジット・ジャパン)、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))が前々週に続いてトップ10内となった。

 一方、前々週トップ10入りしていたファンドのうち、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」がトップ10圏外となった。
提供:モーニングスター社
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