投信残高は前四半期末比11.5%減、2四半期連続で減少=投資信託の世界統計(2022年第2四半期)

 投資信託協会が26日に公表した「投資信託の世界統計2022年第2四半期(4月−6月)」によると、同四半期末の投資信託(株式投信、公社債投信、バランスファンド、MMFなどの合計)の純資産残高は前四半期(2022年第1四半期)末比11.5%減の59兆9110億ドルとなった。インフレ対応のための各国の利上げを受けて景気減速懸念が強まり、世界的に株安・債券安となったことが響き、2四半期連続の減少となった。同統計は、国際投資信託協会(IIFA)が46の国・地域から提供されたデータを集計したものである。

 株式投信の純資産残高は前四半期末比15.9%減の26兆6310億ドル、公社債投信の純資産残高は前四半期末比8.9%減の11兆8890億ドル、バランスファンドは同11.5%減の7兆3030億ドルとなり、いずれも2四半期連続で減少した。第2四半期末時点の投信全体の残高に占めるシェアは、株式投信44.5%、公社債投信19.8%、バランスファンド12.2%となった。

 第2四半期は投資信託から資金が流出した。投信全体では1300億ドルの純資金流出(第1四半期は790億ドルの純資金流入)となった。株式投信は580億ドルの純資金流出(同1980億ドルの純資金流入)、公社債投信は1230億ドルの純資金流出(同560億ドルの純資金流出)、バランスファンドは450億ドルの純資金流出(同870億ドルの純資金流入)となった。

 第2四半期は、世界の株価動向を示す「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」が前四半期末比16.13%下落(第1四半期は同5.73%下落)し、米国株式市場ではNYダウが11.25%下落(同4.57%下落)した。債券も、2022年6月末の米10年債利回りが3.01%と同年3月末の2.34%から上昇(債券価格は下落)した。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。