損保ジャパンアセットが「りそな中国A株50ファンド」を設定、中国A株など中国関連株を網羅(1)

 損保ジャパン・アセットマネジメントは2月24日、上海・深センおよび香港・台湾を含む中国全体の株式を投資対象とする「りそな中国A株50ファンド(愛称=双喜<そうき>)」(追加型/海外/株式)<2010022410>の設定・運用を開始した。当初募集金額は59億5900万円。中国A株に投資する部分はおおむね50%程度を占める予定。中国A株のみに投資するファンド以外では中国A株への投資比率が30%程度となっているファンドが多いなか、比較的中国A株への投資比率が高いことが特徴となっている。また、販売会社はりそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行となっており、中国A株に投資するファンドの販社に大手銀行が加わっていることも珍しい。年2回(2月23日、8月23日)決算。

 「りそな中国A株50ファンド」は、フォルティス・ハイトン・インベストメントの助言を受けてフォルティス・インベストメンツが運用する投資信託証券「FORTIS FLEXI 3 EQUITY CHINA“A”」と、損保ジャパン・アセットマネジメントが運用する「損保ジャパン・グレーターチャイナ・マザーファンド」にそれぞれおおむね50%程度ずつ投資する。フォルティス・インベストメンツが運用する部分が中国A株に投資し、損保ジャパン・アセットマネジメントが運用する部分が香港、台湾市場などに上場する中国関連株式に投資する仕組みとなる。損保ジャパン・アセットマネジメントが運用する部分は、既存ファンドの「損保ジャパン―S&P拡大中国株投信」と同様の運用手法を採用しており、大手格付機関としても有名なS&Pのリサーチ部門が提供する「STARS(Stock Appreciation Ranking System、S&Pがグローバル共通基準の分析リサーチにより5段階に投資推奨ランクを評価したもの)」の情報に基づき高ランクの「5−STARS」、「4−STARS」を中心に投資する。
 「りそな中国A株50ファンド」では、中国国外の投資家にとってQFII(適格外国機関投資家)制度を通じてのみ投資可能な人民元建ての中国本土株式に加え、香港市場や台湾市場といった幅広い中国株式に投資する。時価総額が計478兆円と巨大な中国市場であるが、上海A株、深センA株が時価総額の58.6%と半分以上を占めている(09年10月末時点)。同ファンドでは中国A株への投資比率をおおむね50%程度と比較的高めにすることで、実際の中国株式市場により近づけた形での投資が可能となっており、中国全体の成長を享受できるとの見方だ。さらに、実際に承認されたQFIIの額は計166.7億ドル(09年12月末)と中国A株市場全体の0.5%程度にとどまっているが、今後は拡大し中国A株市場への資金流入が見込まれているという。
提供:モーニングスター社
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