損保ジャパンアセットが「りそな中国A株50ファンド」を設定、中国A株など中国関連株を網羅(2)
損保ジャパン・アセットマネジメントは2月24日、上海・深センおよび香港・台湾を含む中国全体の株式を投資対象とする「りそな中国A株50ファンド(愛称=双喜<そうき>)」(追加型/海外/株式)<2010022410>の設定・運用を開始した。当初募集金額は59億5900万円。
「りそな中国A株50ファンド」は、フォルティス・ハイトン・インベストメントの助言を受けてフォルティス・インベストメンツが運用する投資信託証券「FORTIS FLEXI 3 EQUITY CHINA“A”」と、損保ジャパン・アセットマネジメントが運用する「損保ジャパン・グレーターチャイナ・マザーファンド」にそれぞれおおむね50%程度ずつ投資する。
中国A株への投資部分の運用を担当するフォルティス・インベストメンツは、ベルギーの最大手銀行であるフォルティス銀行の資産運用会社であり、中国大手のハイトン証券との合弁運用会社で個別企業調査に定評のあるフォルティス・ハイトン・インベストメントの助言を基に銘柄選別を行う。中国A株企業の調査にあたっては、現地中国語が理解できるメンバー13人が携わり、ボトムアップを中心とした銘柄発掘を行う。1600銘柄超の中国A株の中から、定量および定性のスクリーニングで絞り込まれた700銘柄程度をユニバースとし、各企業のリサーチを行ったうえで、最終的には50銘柄から100銘柄程度でポートフォリオを構築する予定。
一方、損保ジャパン・アセットマネジメントが運用を担当する部分は、独立系リサーチ機関のS&Pのリソースを活用。「グローバルに共通した評価分析手法によるS&PのSTARSを参照し、ボトムアップ重視の組み入れを行う」(運用部)と、投資対象市場の違いに加えて、主な投資家層の違いにも着目した運用の組み合わせを行っている。損保ジャパン・アセットマネジメントが運用する部分は40銘柄前後で構成される予定。また、既存ファンドの「損保ジャパン―S&P拡大中国株投信」には香港株に加え、台湾株(台湾ドル)が12.6%入っているが(1月末時点)、同ファンドでも同様に台湾株を投資対象とする。損保ジャパン・アセットマネジメントが運用する部分については、「今後の利ざやの改善見通しから金融、特に銀行株を強気に見ている。不動産については、09年の夏ごろから中立の見方に戻している」(同)という。
現状、中国株式市場は中国人民銀行の預金準備率の引き上げをきっかけに調整に入っていると見られるが、銀行については利ざやの改善期待から「ある意味(企業業績面)ではプラスと言えなくもない」(同)という。特に、現状ではCPI(消費者物価指数)の上昇が比較的抑えられているなか、「利上げを先送りにするための『口実』とみえなくもない」いい、中国政府が金融「引き締め」に本格的に転じたとは言えないと判断している。
主な購入費用など
申込単位:1万円以上1円単位(収益分配金は「再投資」と「定期引出」の選択が可能)
申込手数料(上限、税込み):3.675%
信託報酬率(年、税込み):実質1.8905%程度
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社
「りそな中国A株50ファンド」は、フォルティス・ハイトン・インベストメントの助言を受けてフォルティス・インベストメンツが運用する投資信託証券「FORTIS FLEXI 3 EQUITY CHINA“A”」と、損保ジャパン・アセットマネジメントが運用する「損保ジャパン・グレーターチャイナ・マザーファンド」にそれぞれおおむね50%程度ずつ投資する。
中国A株への投資部分の運用を担当するフォルティス・インベストメンツは、ベルギーの最大手銀行であるフォルティス銀行の資産運用会社であり、中国大手のハイトン証券との合弁運用会社で個別企業調査に定評のあるフォルティス・ハイトン・インベストメントの助言を基に銘柄選別を行う。中国A株企業の調査にあたっては、現地中国語が理解できるメンバー13人が携わり、ボトムアップを中心とした銘柄発掘を行う。1600銘柄超の中国A株の中から、定量および定性のスクリーニングで絞り込まれた700銘柄程度をユニバースとし、各企業のリサーチを行ったうえで、最終的には50銘柄から100銘柄程度でポートフォリオを構築する予定。
一方、損保ジャパン・アセットマネジメントが運用を担当する部分は、独立系リサーチ機関のS&Pのリソースを活用。「グローバルに共通した評価分析手法によるS&PのSTARSを参照し、ボトムアップ重視の組み入れを行う」(運用部)と、投資対象市場の違いに加えて、主な投資家層の違いにも着目した運用の組み合わせを行っている。損保ジャパン・アセットマネジメントが運用する部分は40銘柄前後で構成される予定。また、既存ファンドの「損保ジャパン―S&P拡大中国株投信」には香港株に加え、台湾株(台湾ドル)が12.6%入っているが(1月末時点)、同ファンドでも同様に台湾株を投資対象とする。損保ジャパン・アセットマネジメントが運用する部分については、「今後の利ざやの改善見通しから金融、特に銀行株を強気に見ている。不動産については、09年の夏ごろから中立の見方に戻している」(同)という。
現状、中国株式市場は中国人民銀行の預金準備率の引き上げをきっかけに調整に入っていると見られるが、銀行については利ざやの改善期待から「ある意味(企業業績面)ではプラスと言えなくもない」(同)という。特に、現状ではCPI(消費者物価指数)の上昇が比較的抑えられているなか、「利上げを先送りにするための『口実』とみえなくもない」いい、中国政府が金融「引き締め」に本格的に転じたとは言えないと判断している。
主な購入費用など
申込単位:1万円以上1円単位(収益分配金は「再投資」と「定期引出」の選択が可能)
申込手数料(上限、税込み):3.675%
信託報酬率(年、税込み):実質1.8905%程度
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社