みずほ投信が「MHAMグローイング・アジア株式F」を設定、中国とインド、ASEAN株式に投資(2)

 みずほ投信投資顧問は2月26日、中国、インド、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域の株式に投資する「MHAMグローイング・アジア株式ファンド」<2010022607>(追加型/海外/株式)の設定・運用を開始した。将来の成長期待の高いアジア・東南アジア地域の中でも、中国、インドに加えて、域内貿易圏の拡大の恩恵を受けるASEANを投資対象地域に加え、アジアの総合的な経済発展の恩恵を受けることを狙う仕組みとなる。
 インド株式で投資助言会社を務めるUTI社は、インド国内で最大級の運用資産規模を誇る運用会社。インハウス・リサーチ・チームはインド最大規模となっていることに加え、運用ファンドについても長期のトラックレコードを持つ。大型株に加え、インド現地運用会社でも充実しているところの少ない中小型の調査体制も備えている点を評価したという。ASEAN部分の投資助言会社のUOBアセットマネジメント社は、UTI社と業務提携を結んでいることから、今後の業務・運用体制の強化を見込み、同社を選定したという。
 欧米資本が参加しているハーベスト社を筆頭に、各社ともITシステムは欧米の主要投資顧問会社と遜色(そんしょく)ない水準となっており、運用面での業務処理能力が高いことに加えて、各運用会社が現地情報の収集・分析に強みをもつ点を重視したという。さらに、上記3社の投資助言と情報を活用し、みずほ投信投資顧問のファンドマネジャーが3社と綿密なコミュニケーションを取りつつ、企業のファンダメンタルズや成長性を勘案した銘柄選別を行い、ポートフォリオを構築・運用する形となる。
 2010年3月12日時点のポートフォリオでの国別構成比率は、中国とインドがそれぞれ約33%となり、ASEAN諸国ではシンガポール14%、マレーシア6%、インドネシア9%、タイ3%、フィリピン2%となっている。現状、ASEAN株式投資については、5カ国を投資対象としているが、今後のASEAN市場の成長性によってはベトナムなどほかの国々を追加する可能性もあるという。ASEAN諸国については金融株などを強気に見ていることから(中国、インドの金融株についてはややネガティブ)、金融株が比較的多いシンガポールの組み入れ比率がやや高くなっている。同時に資源株にも強気の見方であるため、インドネシアの組み入れ入比率も高めになっている。一方、タイについては政治的リスクを懸念してやや低めに、ベトナムについてはインフレ警戒から組み入れていない。同様に、業種別の組み入れ比率についても、金融が30%、資本財・サービス13%となっているが、エネルギー12%、情報技術8%とバランスが取れた業種配分となっている。また、ポートフォリオは100銘柄程度から150銘柄程度で構築される予定。

主な購入費用など
申込手数料(上限、税込み):3.15%
信託報酬率(年、税込み):1.785%
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。