SGAMの「アムンディ・チャインドネシア株投信」、インド、中国、インドネシア3カ国の株式に投資(1)

 ソシエテ ジェネラル アセット マネジメント(SGAM)は3月12日、アジア地域で高い経済成長を誇る中国、インド、インドネシアの3カ国の株式に投資する「アムンディ・チャインドネシア株投信」<2010031201>の設定・運用を開始した。「チャインドネシア」とは、中国(China)、インド(India)、インドネシア(Indonesia)の国名を合成させた造語。この3カ国に限定した組み入れを行うファンドは国内初となる。ソシエテ ジェネラルとクレディ・アグリコル S.A.の資産運用部門が今年1月に統合し発足したアムンディ・グループとして初のファンドでもある。販売会社は野村証券。年1回(12月10日)決算。また、マネープールファンドの「アムンディ・チャインドネシア株投信マネー」も同日に設定しており、2ファンド間のスイッチングが可能だ。また、設定額は491億円超となり、4月5日時点の純資産額は780億円超まで拡大している。

 「アムンディ・チャインドネシア株投信」は、ファンド・オブ・ファンズ形式で投資し、3つのサブファンドを通じて中国、インド、インドネシアの株式に原則均等に、3分の1ずつ投資する。中国株式に投資する部分は、ソシエテジェネラルAMが設定する国内籍投信(円建て)に投資。同部分の運用の外部委託先は「エスジーアセットマネジメント(香港)リミテッド」と同社グループの中国での運用拠点になる。一方、インド株に投資する部分については、ノムラ・アセット・マネジメント・シンガポール・リミテッドが運用するアイルランド籍投資信託に投資。インドネシア株には、ソシエテジェネラルAMが設定する国内籍投信を通じて投資し、運用委託先はフラトン・ファンド・マネジメント・カンパニー・リミテッドとなる。各地域の実際の運用を担当するサブファンドの運用会社は直近で高い評価を得ており、多くの運用会社のなかから当該地域を投資対象とするファンドの運用実績が高い会社を選別していることも特徴となっている。

 高い経済成長率を誇るアジアのなかでも、「チャインドネシア」3カ国は特に高い経済成長が期待されるが、3カ国間の貿易相関図をみても、08年の3カ国間の貿易量は07年比で大きく増加しており、相互関係がより高まっている状況にあるという。中国、インド、インドネシアの3カ国は貿易を活発化させ成長を補完する関係から「ニュー・ゴールデン・トライアングル」とも呼ばれる。
 中国、インドの投資魅力についてはすでに投資家の大きな注目を集めているが、同ファンドでは投資対象国として関心が高まっているインドネシアを投資対象に加えていることが大きな特徴となっている。インドネシアは株式市場の規模としては中国、インドと比較してまだ小さいものの、上場企業数や時価総額は増加傾向にある。世界第4位の人口を誇り、人口構成で見ても若年層が多い点に注目が集まっている。低コストで豊富な労働力を持ち、経済成長を背景にした消費拡大も期待されることから海外の直接投資も増加。日本からはすでに550社以上の企業が進出している。インドネシアはASEANの中でも人口、名目GDP(国内総生産)ともに最大であり、G20(20カ国・地域首脳会合)にASEAN地域で唯一参加するなど、国際的にも存在感が高まっている。
提供:モーニングスター社
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