ユナイテッド投信が「ベトナム株式プラス・オープン」を設定、上場株や店頭公開株、ETFにも投資(1)

 ユナイテッド投信投資顧問は4月1日、ベトナム株式に投資する「ベトナム株式プラス・オープン(愛称=ベトナム・ドリーム)」<2010040101>(追加型投信/海外/資産複合)の設定・運用を開始した。同ファンドではベトナム株式を主要投資対象としつつ、ベトナム株式市場のボラティリティの高さを考慮しアジア諸国・地域の債券にも投資する。また、上場株式以外の店頭公開株式や未公開株式への投資も行う。年2回(3月31日、9月30日)決算。販売会社はアーク証券、藍澤証券、おきなわ証券、新和証券、日本アジア証券、三田証券。4月9日時点の純資産額は39億6300万円。

 「ベトナム株式プラス・オープン」は、ベトナム株式を実質的な主要投資対象とすると同時に、アジア諸国・地域の債券などにも投資する。設定時の投資比率は株式6割、債券4割を基本とする。ただし、今後はベトナム株式市場の発展とともに、実質的な株式への投資比率は引き上げる予定。ベトナム株式市場の時価総額(ハノイ証券取引所とホーチミン証券取引所の合計、09年12月末)は600兆ドン(1ドン=0.0049円、4月12日時点)とまだ小さく、流動性の観点から株式市場への投資額が必然的に制限されることになるため、債券にも投資する仕組みを採り、ベトナム株式市場の拡大の可能性に投資すると同時に流動性を担保する仕組みを整えている。さらに、同ファンドでは、流動性確保の目的と株式市場全体の上昇をとらえるため、シンガポール証券取引所上場のETF(上場投資信託)「db−x−trackers FTSE Vietnam ETF」にも投資する。加えて、ベトナムの未公開株式や店頭公開株式にも投資する仕組みとなる。

 実際には、ベトナムの上場株式(「ユナイテッド・ベトナム上場株式ファンド(適格機関投資家向け)」を通じて投資)に全体の35%から40%程度(設定当初)、ベトナムの未公開株式や店頭公開株式(「ベトナム籍会社型外国投資信託<MB Capital Equity Fund 1>」を通じて投資する)に10%から15%程度、ベトナム株式の代表的な銘柄で構成された指数「FTSE Vietnam Index」に10%程度、アジア各国の現地通貨建て短期ソブリン債(「ユナイテッド・アジア債券ファンド<適格機関投資家向け>」に40%程度を投資する仕組みとなる。
提供:モーニングスター社
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