ユナイテッド投信が「ベトナム株式プラス・オープン」を設定、上場株や店頭公開株、ETFにも投資(2)
ユナイテッド投信投資顧問は4月1日、ベトナム株式に投資する「ベトナム株式プラス・オープン(愛称=ベトナム・ドリーム)」<2010040101>(追加型投信/海外/資産複合)の設定・運用を開始した。同ファンドではベトナム株式を主要投資対象としつつ、ベトナム株式市場のボラティリティの高さを考慮しアジア諸国・地域の債券にも投資する。また、上場株式以外の店頭公開株式や未公開株式への投資も行う。
ETF(上場投資信託)以外のベトナム株式に関する部分については、ベトナム現地運用会社MBキャピタル社が実質的な運用を担当する。同社はベトナム大手金融グループのミリタリー・バンク・グループ傘下の資産運用会社。09年6月末時点の受託資産額が約400億円相当と現地トップ5に入る。加えて、同グループにはベトナム株式市場の売買シェアトップのタンロン証券がおり、タンロン証券と資本関係にあるMBキャピタル社がタンロン証券のベトナム有数のマーケットメーク機能を活用し、運用能力の向上に努めている。ユナイテッド投信投資顧問が所属する日本アジアグループはベトナム現地の日本証券に出資するなどベトナム現地への進出を図っており、ベトナム現地の情報にも精通しており、MBキャピタル社を含めた現地運用会社の中からデューデリジェンス(事前審査)を行い、投資手法や調査体制も含めて優れた運用会社を選別したという。MBキャピタル社が現地で運用するファンド(同ファンド、同ファンドの投資対象ファンドとは異なる)には、ボラティリティの高いベトナム株式市場を投資対象としながら下落局面に強いという特徴があり、同ファンドでもこうした運用上の強みが生かされる予定。また、ベトナム株式市場では銀行株の比率が高いという特徴があるが、同ファンドでは代表的なベトナム株価指数(VN指数)を参考としながらもより優れた運用を目指す方針。
また、ベトナム株式市場は上場株式に加えて、店頭公開株式や未公開株式の取引も盛んであることから、同ファンドでは全体の10%から15%程度を投資対象としている。未公開株式などはIPO(新規株式公開)などでの株価上昇が見込めることから人気を集めているが、流動性の低さや銘柄情報の正確さなどの問題点もある。ただ、同ファンドではタンロン証券とのマーケットメーク機能や現地情報網を活用し、パフォーマンスにつなげていく。
ベトナム経済については、10年第1四半期GDP(国内総生産)の伸び率(前期比、年率)が5.83%になり、経済状況は好転。天然資源に加えて、若い労働力が注目を集めている。さらに、ベトナム株式市場では、ベトナム1位の電話会社、ベトナム2位の銀行の上場が予定されるなど、ベトナム株式市場の拡大自体もベトナム投資の魅力となっているという。一方、経済自体は好調なものの、インフレへの懸念から足元の株価には出遅れ感は強いとみている。
主な購入費用など
申込手数料(税込み、上限):3.15%
信託報酬率(年、税込み):2.5041%±0.5%(概算、実質的)
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社
ETF(上場投資信託)以外のベトナム株式に関する部分については、ベトナム現地運用会社MBキャピタル社が実質的な運用を担当する。同社はベトナム大手金融グループのミリタリー・バンク・グループ傘下の資産運用会社。09年6月末時点の受託資産額が約400億円相当と現地トップ5に入る。加えて、同グループにはベトナム株式市場の売買シェアトップのタンロン証券がおり、タンロン証券と資本関係にあるMBキャピタル社がタンロン証券のベトナム有数のマーケットメーク機能を活用し、運用能力の向上に努めている。ユナイテッド投信投資顧問が所属する日本アジアグループはベトナム現地の日本証券に出資するなどベトナム現地への進出を図っており、ベトナム現地の情報にも精通しており、MBキャピタル社を含めた現地運用会社の中からデューデリジェンス(事前審査)を行い、投資手法や調査体制も含めて優れた運用会社を選別したという。MBキャピタル社が現地で運用するファンド(同ファンド、同ファンドの投資対象ファンドとは異なる)には、ボラティリティの高いベトナム株式市場を投資対象としながら下落局面に強いという特徴があり、同ファンドでもこうした運用上の強みが生かされる予定。また、ベトナム株式市場では銀行株の比率が高いという特徴があるが、同ファンドでは代表的なベトナム株価指数(VN指数)を参考としながらもより優れた運用を目指す方針。
また、ベトナム株式市場は上場株式に加えて、店頭公開株式や未公開株式の取引も盛んであることから、同ファンドでは全体の10%から15%程度を投資対象としている。未公開株式などはIPO(新規株式公開)などでの株価上昇が見込めることから人気を集めているが、流動性の低さや銘柄情報の正確さなどの問題点もある。ただ、同ファンドではタンロン証券とのマーケットメーク機能や現地情報網を活用し、パフォーマンスにつなげていく。
ベトナム経済については、10年第1四半期GDP(国内総生産)の伸び率(前期比、年率)が5.83%になり、経済状況は好転。天然資源に加えて、若い労働力が注目を集めている。さらに、ベトナム株式市場では、ベトナム1位の電話会社、ベトナム2位の銀行の上場が予定されるなど、ベトナム株式市場の拡大自体もベトナム投資の魅力となっているという。一方、経済自体は好調なものの、インフレへの懸念から足元の株価には出遅れ感は強いとみている。
主な購入費用など
申込手数料(税込み、上限):3.15%
信託報酬率(年、税込み):2.5041%±0.5%(概算、実質的)
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社