過去3カ月間の投信市場概況―「国内小型バリュー」のリターン平均が1位に

 モーニングスターでは、過去3カ月間の投信市場の概況をまとめた。
 類似ファンド分類平均でみると、主要な類似ファンド分類平均のなかでは、「国内小型バリュー」(17本)の過去3カ月間のトータルリターンの平均が10.28%の上昇となり、国内株式に投資するファンドの上昇が目立つ結果となった。これは、3月の国内株式の大幅上昇によるところが大きい。過去6カ月でみても、国内株式に投資するファンドの上昇が目立っており、3月の国内株式の大幅上昇の影響の大きさがうかがえる。
 一方、ほかの資産に投資するファンドでは、「国際株式・REIT(為替ヘッジなし)」(40本)が過去3カ月間のトータルリターンで5.68%の上昇、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」(15本)が5.48%の上昇で上位となっている。
 一方、下落したのは「国際債券・欧州(為替ヘッジなし)」(20本)の2.86%の下落、「国際株式・欧州(為替ヘッジなし)」(10本)が1.65%の下落と、ギリシャの財政問題が大きく影響する形となった。ただ、過去3カ月間では下落した類似ファンド分類平均はこの2分類のみと、ファンド全体のパフォーマンスは堅調なものになったといえる。
 個別ファンドの動向では、この間トータルリターンで1位となったのが「京都・滋賀インデックスファンド」<2005111001>の19.87%と日本株に投資するファンドとなった。3月に任天堂が新製品発表をきっかけに大幅上昇に転じたことが影響している。海外資産に投資するファンドでは、「三井住友・ロシア株式オープン」<2008063006>が16.12%の上昇となるなど、ロシアや東欧、中東に投資するファンドの上昇が目立っている。
 一方、過去3カ月間の純流入状況では、「野村エマージング債券投信(レアル)毎月」<2009111708>が2087億円超の純流入で1位となった。また、この間新規設定された「JPM 世界鉄道関連株投信」<2010012601>も1329億円超の純流入で5位となった。直近では「JPM 世界鉄道関連株投信」で資金流出の動きが出ている半面、既存ファンドの「フィデリティ・USリートB(為替ヘッジなし)」<2003120902>、「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」<2003041801>への資金流入が目立ってきている。
提供:モーニングスター社
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