国際投信の「アジアインフラ関連株オープン」、アジア・セレクションのラインアップ拡大(1)

 国際投信投資顧問は「アジア・セレクション」として、アジア諸国・地域の株式などに注目する4ファンドとマネー・ポートフォリオ・ファンドで構成されるファンドシリーズを設定・運用している。09年5月に「アジア優良株オープン」<2009052901>を設定し、09年12月には「アジア消費関連株オープン」<2009120401>、「アジア不動産関連株オープン」<2009120402>、10年3月には「アジアインフラ関連株オープン」<2010033102>をそれぞれ設定。
 アジア株式の中でも特に「インフラ」「消費」「不動産」と特定のセクターに着目したファンドをそろえる。さらに連続増配という独自の切り口でアジア全体の成長をとらえる「アジア優良株オープン」を含めてスイッチング可能としている点は、アジア株式ファンドへの投資が活発化している現状でも珍しい。(販売会社によってはスイッチングの取り扱いを行わない場合がある)。さらに、「アジア・セレクション」(モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント・カンパニーに運用指図に関する権限を委託する「アジア不動産関連株オープン」は除く)の運用を担当する株式運用部外国株式運用グループは、投資対象候補銘柄については原則として現地企業に直接取材訪問し、銘柄スクリーニングに加えて「足で稼いだ」ボトムアップ調査によるアジアの成長株を発掘するスタイルを取る。

 今回設定した「アジアインフラ関連株オープン」の販売会社はアーク証券、今村証券、香川証券、木村証券、島大証券、荘内証券、成瀬証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、むさし証券。年1回決算(5月22日)。

 「アジア優良株オープン」では、(1)長期的に安定した利益成長を続けている(2)財務健全性が相対的に良好(3)株主還元に積極的、の3点を重視。原則5年以上にわたって修正1株当たり配当金が増加、もしくは減少していない銘柄に注目。アジア株式を厳密にスクリーニングし、150銘柄から200銘柄程度のコア・ユニバースを構築、徹底したボトムアップによる銘柄選別を経てポートフォリオを策定する。「配当を過去5年間で引き下げていない(もしくは引き上げている)ということは、将来の収益拡大への自信ということ」(同グループ)との考えによるものという。最終的なポートフォリオは50銘柄程度で構成される。3月末時点では、業種別では資本財・サービスが22.4%、金融が21.6%と高く、国・地域別比率では香港35.8%、韓国22.2%が高くなっている。

 「アジア消費関連株オープン」では、GICS(世界産業分類基準)で「生活必需品」、「一般消費財・サービス」セクターに属する銘柄に注目、本業の利益成長を示すEBITDA(税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもの)や「投資余力を示す内部留保の拡大」(同グループ)との観点からBPS(1株当たり純資産)の変化率などに注目したスクリーニングを行う。「将来の利益成長性をみた、グロース性の強いポートフォリオになる」(同グループ)としている。業種別比率では食品・飲料・たばこ26.2%、自動車・自動車部品18.7%、小売13.7%。国・地域別構成比率は香港33.3%、韓国20.6%、インド12.6%となっている。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。