国際投信の「アジアインフラ関連株オープン」、アジア・セレクションのラインアップ拡大(2)

 国際投信投資顧問は「アジア・セレクション」として、アジア諸国・地域の株式などに注目する4ファンドとマネー・ポートフォリオ・ファンドで構成されるファンドシリーズを設定・運用している。

 09年5月に「アジア優良株オープン」<2009052901>を設定し、09年12月には「アジア消費関連株オープン」<2009120401>、「アジア不動産関連株オープン」<2009120402>、10年3月には「アジアインフラ関連株オープン」<2010033102>をそれぞれ設定。アジア株式のなかでも特に「インフラ」、「消費」、「不動産」と特定のセクターに着目したファンドをそろえる。

 「アジアインフラ関連株オープン」は、GICS(世界産業分類基準)の「資本財・サービス」「公益事業」「エネルギー」「素材」セクターに属する銘柄に投資する。「アジア消費関連株オープン」と同様にEBITDAなどの指標に注目するだけではなく、「インフラ」関連の銘柄ではプロジェクトが長期化する傾向があることから、資産の効率的な活用を反映すると考えられる総資産回転率などにも注目する。

 成長期待の高いアジア企業の株式のなかでも、「アジア消費関連株オープン」はより成長期待の高い銘柄に注目し、「アジアインフラ関連株オープン」はより長期での成長期待の高い銘柄、「アジア優良株オープン」はより安定した利益成長の継続期待が高い銘柄で構成されるという傾向がみられるという。

 「アジア・セレクション」(「アジア不動産関連株オープン」を除く)の運用においては、一部の国の銘柄選択についてはKEキャピタル・パートナーズ(キムエン・ホールディングス・リミテッド傘下の資産運用会社)からアドバイスを受けて運用を行う。個別銘柄の調査にあたっては、中国、韓国、台湾など東アジアの国々については国際投信が個別企業の調査を行い、ASEAN(東南アジア諸国連合)やインドなどの国々についてはシンガポール拠点のKEキャピタルが調査を担当する。一方、厳密なスクリーニングに加え、現地取材によるボトムアップでの銘柄選別がベースとなることから、他ファンドではカバーしきれない将来的な成長期待の高い中小型の銘柄にも着目し、「アジアの隠れた至宝」の発掘にも尽力しているという。

 「アジア・セレクション」では、アジアの優良株に加えて、「インフラ」「不動産」「消費関連」に注目したファンドをそろえており、アジア諸国での「内需」の盛り上がりによる「消費」拡大や、アジアの都市化の恩恵を受ける可能性の高い「不動産」といったアジアの成長ステージに応じた注目度の高い「セクター」への投資が可能となる仕組みとなっている。また、アジアの国・地域のなかで投資対象国・地域を分散して投資を行うことにより、リスクの分散も図られるという。

主な購入費用など
販売手数料(上限、税込み):3.15%
信託報酬率(年、税込み):「アジア優良株オープン」「アジアインフラ関連株オープン」「アジア消費関連株オープン」は1.7325%。「アジア不動産関連株オープン」は1.890%。「マネー・ポートフォリオ・ファンド」は0.735%以内
信託財産留保額:0.3%(マネー・ポートフォリオ・ファンドはなし)
提供:モーニングスター社
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