野村AMの「日本低位株ファンド」、日本株ファンドのなかで過去10年トータルリターンが1位(2)

 野村アセットマネジメントが1993年6月から設定・運用している日本株に投資するファンド「日本低位株ファンド」(追加型/国内/株式)<1993061001>。同ファンドは2010年3月末時点での過去10年間(年率)のトータルリターンが7.88%のプラスと、国内株式を主要投資対象としたファンド(全122本)の中で1位となっている。年1回決算(3月29日)。販売会社は野村証券。

 同ファンドの設定は1993年6月だが、設定時には1970年からの運用シュミレーションを行い、長期での運用パフォーマンスを確認済み。設定当初より、運用スキームの大枠に変更はないものの、銘柄の定期入替を年4回に定めていたものを、売買コスト(流動性の低下時に大きくなる)を考慮して年2回に変更している。

 過去10年間と長期のトータルリターン(年率)が日本株に投資するファンドのなかで1位になった背景について、「日本株については2000年にITバブルの崩壊が起こったが、当ファンドの運用スキーム上こうしたIT関連の銘柄が投資対象とならなかったことが大きい」(同)と分析する。
 暦年ベースでの年間騰落率をみても、下落局面でTOPIX(東証株価指数)などをアンダーパフォームする場面があったものの、その後の03年、04年、05年の日本株の大幅な上昇局面では、同ファンドは大きく上昇。日本株が総じて大きく水準を回復した直近1年間のトータルリターンは、39.21%となった。「特に投資家が日本株に強気になる場面や、日本の景気回復局面で大きくアウトパフォームする傾向が出ている」(同)という。
 一方、長期で安定したパフォーマンスにつながった要因としては、「定期的な銘柄入れ替えでリバランスを行うことで、大きく上昇した銘柄の売却につながることも大きい。得てして、(低位株は)大幅高となった後には値下がりする傾向がある」(同)としている。

 投資対象となる低位株が個人投資家にとってもなじみ深い銘柄が多いことから、過去に個人投資家による定期的な資金の流入傾向がみられたという。「低位株の上昇局面は過去と比較して時期が早まっており、景気が回復しだしたところで上昇する傾向がある」(同)といい、こうしたタイミングを狙っての資金流入の動きも出ているようだ。また、同ファンドはTOPIXに対する感応度は比較的低く、TOPIXとは異なるタイミングで上昇傾向が出ているといい、「通常の日本株のインデックス・ファンドとは異なったリターンが期待できるファンド」(プロダクト・マーケティング部)としている。

主な購入費用など
購入単位:10万円以上1円単位(自動けいぞく投資専用)
申込手数料(税込み):2.1%
信託報酬率(年、税込み):0.966%
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社
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