大和投資信託がS&Pのロシアの格付け見通し引き下げでレポート

 大和投資信託は24日、マーケットレター「S&P社によるロシアの格付け見通し変更について」を発表した。
 格付会社のS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)社は23日にロシアの自国通貨建て発行体格付け「A-」および外貨建て発行体格付け「BBB+」の方向性を「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。最近、商品相場の下落やグルジアとの紛争、世界的な金融市場の混乱により、ロシアからの資金流出が加速したことでロシア政府は流動性供給などの金融支援策の実施を決定。S&Pは今後、この救済コストがより膨らめば格下げになる可能性が出てくるとの見方により、方向性の変更を示唆した。
 一方、同業のムーディーズ社は23日にロシアの自国通貨建て発行体格付けおよび外貨建て発行体格付け「Baa1」の方向性を「ポジティブ」で確認。2社の対応は分かれた。異なる動きを示した。ムーディーズはロシアが十分な財政的余裕を持ち、金融支援策により金融市場の混乱にも対応できるとの見方を示しているという。


提供:モーニングスター社
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