原油価格急落で考えるファンド選びの注意点=米モーニングスター

 ここ数カ月の金融市場の混乱で見過ごされているが、原油価格が急速に下落している。NY原油先物価格は高値から50%以上も下落し、足元では1バレル=70ドルを下回っている。原油ほどの急落ではないが、天然ガスの価格も下落基調にある。
 原油関連株を含んだファンドのパフォーマンスにも影響が及んでいる。特に、エネルギーやコモディティ関連株を中心に組み込んだテーマ型のファンドは落ち込みが大きい。
 08年の前半に起こった原油価格の高騰、その後に続いた暴落のいずれにしても、長期スタンスの投資家が利益を出す機会として期待すべきものではない。この1年間の原油価格の乱高下は1つのセクターに集中的に投資するファンドを持つリスクを示している。エネルギーのような変動の大きいセクターを投資対象とするファンドは特にそのリスクが高い。
 当然ながら、投資対象が1つのセクターに偏っているファンドの中にも、長期にわたり好調なパフォーマンスを維持しているファンドはある。しかし、短期的な上昇や下落にうまく対応できる投資家は別だが、それ以外の投資家はこうしたファンドを選ぶ際には注意が必要と言えるだろう。(2008年10月24日付コラムを抄訳)


提供:モーニングスター社
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