日興AMが「アジア債券ファンド(毎月分配型)」を14日に設定(1)

 日興アセットマネジメントは6月14日、アジアのソブリン債や準ソブリン債に投資する「アジア債券ファンド(毎月分配型)」の設定・運用を開始する。近年、アジア株式や債券に投資対象として注目が集まっている。日興AMではバランス・ファンド(「アジアの財産3分法ファンド」)の投資対象ファンドの1つとして、アジアの債券を投資対象としたファンド(アジアンボンドマザーファンド)を07年6月から運用するなどいち早くアジアの債券に注目しており、アジア債券の運用でも経験を有している。今回、「アジア債券ファンド(毎月分配型)」では、このアジアンボンドマザーファンドが実質的な主な投資対象となり、このマザーファンドを通じてアジアの債券に投資するファンドとしての設定となる。毎月20日決算(原則)。販売会社はSBI証券、関西アーバン銀行。当初募集期間は11日まで。

 「アジア債券ファンド(毎月分配型)」は、日本を除くアジアのソブリン債券(各国政府や政府機関、国際機関が発行する債券)と準ソブリン債券(各国政府などが株式などの資本の過半数を直接・間接的に保有する企業の発行する債券)が実質的な投資対象となる。投資対象国は、東アジア地域(中国、韓国、香港、台湾など)、東南アジア地域(シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシアなど)、南アジア地域(インドなど)といった幅広いアジア地域をカバーし、発行されるソブリン債、準ソブリン債を投資対象としている。

 また、投資対象の債券も、アジアの現地通貨建てソブリン債券や準ソブリン債券のほかに、米ドル建てといった現地通貨以外の外国通貨建てのソブリン債や準ソブリン債にも投資するケースを想定している(外国通貨建てに投資した場合、原則として実質的に現地通貨建てとなるように為替取引を行う)。

 アジアの債券市場では、アジア通貨危機への教訓から各国ともに自国通貨建て債券市場の育成に力を入れており、債券発行自体は活発化してきているが、まだ新興国市場としての側面もあるため、先進国市場に比べて流動性などのリスクが意識される可能性がある。このため、一般的に比較的流動性が担保される外国通貨建て債券、比較的利回りが期待できる現地通貨建て債券と幅広く投資対象とすることで投資機会を得ることに加え、米ドル建て・現地通貨建て債券間での債券価格の差を狙った収益も狙うことが可能となっている。
提供:モーニングスター社
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