「BNPパリバ スター・マネージャー・ファンド」―スター・マネージャーの株やファンドに注目(1)

 BNPパリバ インベストメント・パートナーズ(ビー・エヌ・ピー・パリバ アセットマネジメントとフォルティス・アセットマネジメントが事業統合し、7月1日に発足)は7月1日、「BNPパリバ スター・マネージャー・ファンド(愛称=四天王)」(追加型投信/内外/資産複合/特殊型)の運用を開始した。同ファンドはグローバル株式、新興国株式、外国債券、コモディティーの4分野のスター・マネージャーにより創設され運用されている企業の株式やファンドのパフォーマンスを獲得することを目指すことに加え、BNPパリバのリスク・コントロールが行われる仕組みのファンドとなる。販売会社は東海東京証券、西日本シティTT証券、浜銀TT証券、ワイエム証券。年4回(2月、5月、8月、11月の各20日)決算。原則、毎週月曜日に買い付け申し込みを受け付ける。

 「BNPパリバ スター・マネージャー・ファンド」は、米ドル建ての仕組債(パフォーマンス参照債)への投資を通じ、グローバル株式、新興国株式、外国債券、コモディティーの4分野のスター・マネージャーにより創設されている、もしくは運用されている株式やファンドのパフォーマンスを獲得することを目指す。投資対象の4資産は均等投資され、月次でリバランスされる仕組みとなる。さらに、「四天王バスケット」という形でリスク・コントロールされることも大きな特徴となる。

 グローバル株式部分はウォーレン・バフェット氏が会長兼CEO(最高経営責任者)を務める米投資持株会社バークシャー・ハサウェイの株式に投資する。バフェット氏は徹底したバリュー投資にこだわる姿勢が高い評価を得ており、「オマハの賢人」と称される。バークシャー・ハサウェイ社の09年12月末時点での一般公開企業への投資時価総額は590億米ドルに達しているが、09年には米鉄道会社バーリントン・ノーザン・サンタフェへの巨額の買収が話題を集めた。

 新興国株式は、マーク・モビアス氏が運用責任者を務めるテンプルトン・エマージング・マーケット・ファンドになる。モビアス氏は87年に史上初の新興国市場に特化したオープンエンド型ミューチュアル・ファンドとしてテンプルトン・エマージング・マーケット・ファンドを開設した。実際のパフォーマンスの参照対象ファンドは、テンプルトン・エマージング・マーケット・ファンド(Aクラス)となり、純資産額は11.59億ドルとなっている。
提供:モーニングスター社
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