「ウィントン・パフォーマンス連動満期時元本確保型ファンド2(豪ドル建)」―運用環境・詳細を聞く(1)

 米サブプライムローン問題を発端とした金融危機が世界中に拡大する中、日本でも株式市場、債券市場、為替市場を巻き込んだ混乱が続いている。日本のファンドを巡る状況だけをみても、投資信託協会が発表した10月の投信概況では、10月末の投信全体の資産残高が前月比11兆円減少するなど、過去最大の落込幅となっている。一方、混迷を増す市場環境下で注目を集めているのが、絶対収益を目指す「マネージド・フューチャーズ」という運用手法。CTA(商品投資顧問業者)として知られる専門家が世界中の上場先物を主な投資対象として運用する戦略だ。
「マネージド・フューチャーズ」はヘッジファンドの運用手法の1つとしても知名度が高いが、今回三菱UFJ証券が販売する「ウィントン・パフォーマンス連動満期時元本確保型ファンド2(豪ドル建)」(ケイマン諸島籍豪ドル建てオープンエンド契約型外国投信・単位型)では、この戦略で業界屈指の規模となるウィントン・キャピタル・マネジメント・リミテッド(以下、「ウィントン社」。その運用資産総額は2008年9月末時点で約162億米ドル)の運用プログラムを組み込んでいる。

 「ウィントン・パフォーマンス連動満期時元本確保型ファンド2(豪ドル建)」(以下、「ファンド」)は、パフォーマンス・リンク債への投資を通じ、ウィントン社が投資助言する投資先ファンド(旗艦ファンドであるウィントン・フューチャーズ・ファンドと一貫性のあるパフォーマンスを目指す)への投資機会を提供する。同時に、設定日から約9年半後に満期を迎えるゼロ・クーポン債にも投資し、豪ドルベースで債券満期日における投資元本の確保を目指す。投資対象のゼロ・クーポン債の満期時償還額の支払いはゼロ・クーポン債を発行する会社が保有するG7諸国の国債等により担保されるなどリスクの低減が図られている仕組みだ。
 
 「マネージド・フューチャーズ」は投資対象資産の買い建て・売り建てを市場環境に応じて判断、売買を行うことで絶対的収益を目指す。ウィントン社は、株式指数からエネルギー、通貨、債券といった世界中の120以上のさまざまな先物市場で取引を行っている。コンピューターを利用した綿密な統計的、数学的分析を行った上で市場のトレンドを予測し運用を行う。同社の取引執行部門は世界中の取引対象となる市場を網羅し、その売買の85%以上を電子取引で執行している。ウィントン社では、特に科学的見地からの運用手法の研究開発を重視しており、従業員約200人中100人を超える研究者で構成される専任研究開発チームを持つ。また、その経営哲学として「改善」を掲げるなど、運用手法の改善に余念がない。

「三菱UFJ証券がヘッジファンド連動型ファンドを販売、その運用戦略の詳細を運用担当のウィントン社に聞く(2)」へ続く。


提供:モーニングスター社
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